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暗闇体験してきました。

2011 - 10/30 [Sun] - 01:12

せっかくのブログなので、日記的なものも書いてみようと思います。(い、意外と長くなったので、ご興味のない方はスルーしていただければと…)

ええと。ご存知の方もいらっしゃると思いますが、『ダイアログ・イン・ザ・ダーク』というのがありまして。
光を完全に遮断した真っ暗闇の中で、暗闇のエキスパートである視覚障害者の方(アテンド、と呼ばれていました)のサポートのもとに、さまざまな体験をするというものです。
以前テレビで紹介しているのを見たときから、参加してみたいと思っていたのですが。
とうとう行ってまいりました、ダイアログ・イン・ザ・ダーク!

外苑前駅で一緒に参加してくれる友人達と待ち合わせて、徒歩で会場へ。
…しかし、ここですんなりいかないのが私です。
手元に地図を持ちながら、全く違う方向へ友人達を誘導する私。
私「あれ?外苑西通りに出ちゃった? あ、でも、この通りからも行けるはず! こっちだよきっと」
友人「水瀬さん、違う。地図にある目印の建物はあれ。だから、会場はあっちのはず」
私「…あれ?」
基本的に、最初の一歩は真逆の方向へ、というのが学生時代から変わらない私の行動パターンです。
早々に地図を友人に渡し、「マッパーはまかせた!」と丸投げする私。
友人「いや、私も地図はあまり得意では…」
私「私よりはマシでしょ?」
友人「マッパーのいないパーティーになんて入りたくない! 絶対ろくなことが起きない!」
いえいえ、ここはRPGの中の世界ではありません。お洒落な外苑前です。ゴブリンもオークも襲ってこないはず。

そうして、友人のおかげで無事に会場に到着。暗闇に入る前に、荷物や腕時計、落としてしまいそうなアクセサリー類は全てロッカーに預けます。
そして、まずは淡く照明を灯したお部屋で、一緒に入る他の方々やアテンドの方と顔合わせ。暗闇の中ではお互いの位置確認のために声を掛け合うので、各自の呼び名も決めました。
そして、杖を手に、本物の暗闇の中へ。

本当に、何も見えません。目を閉じても開けても、何も変わらない。
思わず、自分の前にいた人(友人ではなかったのですが)の背中にすがってしまいました。
「こっちに来てください」とアテンドの方に言われて、声を頼りに進んでいくんですが、自分だけ見当違いの方向に行ってしまって、この暗闇に取り残されたらどうしようかと。うう、そんなことになったら絶対泣く。

暗闇の中では、さまざまな体験が待っていました。
どこかから聞こえてくる鳥の声。水の音。
揺れる吊り橋や丸太橋を渡ったり、唐突に笹の葉のようなものが顔にぶつかって驚いたり。テーブルや石、オブジェ、シーソー、あちこちに配置された品々に触れて確かめて。水音を頼りに進むと、本当に水があったり。
広さもわからないので、杖と前方に向けた手で闇を手さぐりしながら進むんですが、どこまで進んでも何もなくて、怖くなってまた戻ったり。
粘土細工をしたり、藁の上に座って絵を描いたり、カフェのようなところで飲み物と軽食をいただいたりもしました(私はワインをいただいたので、軽食にチーズが出たんですが、見えない中で包み紙をむくのがまた難しい…!)。

誰かに触れる度、「誰ですか?」「○○です」「私は××です」と名乗り合っていました。
見えない分、誰かに触れた瞬間、ものすごく安心するんです。
私は普段そう怖がりな方ではなく、お化け屋敷もホラー映画も大好きな人間なのですが、それでもやっぱり、本当に何も見えない暗闇というのはちょっと怖くて。何だろう、もしかしたら暗闇が怖いんじゃなくて、暗闇に一人でいるのが怖いのかな?
全然知らない人なのに手をつなぎあったり、足元の状況を教えあったり、とにかく助けあって。それが当たり前で。
普通に明るいところだったら、初対面の人とここまで近付くことは難しいと思います。うん、たぶんそれが今回一番貴重な体験だったのかもしれないなと。
また参加者の方もアテンドさんも皆様気さくで面白い方々で。とても楽しかったです。
暗闇体験が終わって、皆様の顔をあらためて見たときは、なんだか不思議な感じがしました。最初の顔合わせのときには全員の顔と名前が一致していなかったので、暗闇の中で勝手に脳内イメージを作っていたようです。「ああ、この人はこんな顔の人だったんだな」と妙に感慨深く眺めてしまったり、「暗闇の中ではお世話になりました」と深々と頭を下げたくなったり。

もしご興味を持たれた方は、ぜひ一度ご参加を。オススメですよー。


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プロフィール

水瀬桂子

Author:水瀬桂子
水瀬桂子。
1月21日生まれ。水瓶座のO型。
趣味は観劇、映画鑑賞、読書。旅に出るのも好きです。
おいしいものを食べて、素敵な物語に接していられれば、この上なく幸せです。
三笠書房f-Clan文庫さんより、『妓楼には鍵の姫が住まう-死人視の男-』『妓楼には鍵の姫が住まう-黄泉がえりの人形-』が発売中です。

なお、「水瀬桂子」は「渡瀬桂子」と同一人物です。渡瀬桂子名義の近刊に『少年魔法人形 キスからはじまる契約魔法』『ある日、月の夜に。-わがままな魔女と人狼の騎士-』(ともに一迅社文庫アイリスさんより)があります。水瀬名義は、f-Clan文庫さんが初めてです。こちらは、より趣味っぽい感じのもの用になりそうな予感…。

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