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王家の紋章!

2016 - 08/09 [Tue] - 01:45

帝国劇場で上演中のミュージカル「王家の紋章」を観てきました。…いやあの、「エリザベート」の感想はこの後で書くので、とりあえず記憶がフレッシュな方から先に…とりあえず「エリザベート」はDVD化してくれるのが滅茶苦茶嬉しくて。あの美しさは絶対映像に残すべきだと、前回のときから何度も友人達と語り合っていたのですが、ついに…ええ、両バージョン買いますとも、勿論ですとも!! 何度でもお家で反復したい両トート、そして伝説的美しさのシシィ!! 楽しみです。
というわけで、先に「王家の紋章」です。ええと、実は私…原作、まともに読んだことがなかったりします。いや、存在は知ってましたよ、勿論。小学生の頃にたまたま読んだプリンセスに載ってて、そしたらそれが何やらひどくむごたらしいシーンで…血に濡れた布に包まれた惨殺死体が床にどーん! なシーンで、キャロルだかアイシスだかが「おお…! おお…!」と口元を覆って叫んでたのは覚えてます。が、今でこそこんなにスプラッタ大好きなわたくしも、当時はまだそういうむごたらしい絵に免疫があまりなく。「なんかよくわかんないけど怖いマンガだ!」と判断して、それからは触れずにいたのです。で、舞台化するよの話をつい最近聞いたときに、「ええっ、あれまだ連載終了してなかったんだ!?」と驚愕した覚えが。だってあれ私が生まれる前から連載してたよね!? しかも主演が浦井健治くんときたもんです。それはもう観に行くしかないです。浦井くんの初の帝劇初主演を観ずにはいられません! 大丈夫、大人になった私はどれだけむごたらしく人が死のうが平然としていられますから!!(笑)
そんなわけで、原作の内容がどの程度はしょられてるのかもわからずに観たのですが、展開早いなと感じる部分もありつつ、少女マンガの王道を堂々とひた走って帝劇ミュージカルに上手いこと仕立ててあったように思います。何よりメンフィスが神々しかった、美しかった!! ちなみに今回観たのは、キャロル・宮澤佐江ちゃん、イズミル王子:宮野真守くんでした。
それでは感想です。ネタバレしますよー。

考古学を学ぶためにアメリカからエジプトに留学したキャロルは、三千年前のファラオの墓の発掘に立ち会い、そこで少年王メンフィスの棺を見つけました。棺の中には、誰かが少年王に手向けた枯れた花束が、今でもなお形をとどめて残っていました。ついそれを手に取ってしまうキャロル。けれどその瞬間、墓にかけられた呪いによって、キャロルは三千年前のエジプトへ飛ばされてしまいます。この時代のこの場所に、キャロルのような金髪の白人はおりません。親切な奴隷の親子の助言で姿を隠していたキャロルですが、ふとしたことから王に髪を見られてしまいました。その王こそ、キャロルが発掘に立ち会った少年王メンフィス。メンフィスは「黄金の髪、珍しい!」とキャロルを欲しがり、キャロルを捕らえて自らの傍に置くことにしました。
風呂に入れられ、身支度を整えたキャロルの姿はまさに輝かんばかり。しかも未来から来たキャロルには、この時代にはない知識があります。「計り知れない知識を持ち、予言を行う姫! 伝説の、ナイルの姫だ!」人々はキャロルをもてはやしますが、古代エジプトの文化はキャロルにとっては戸惑うことばかり。何より、メンフィスが奴隷や捕虜をあっけなく殺したり拷問したりするのが許せません。「人が人を殺すなんて許されないことよ!」しかし、キャロルの主張はメンフィスにはさっぱり理解できないもの。生まれながらのファラオであるメンフィスには、周囲の人間はモノ同然。全ての人間は王である自分に従うべきなのに、キャロルはちっとも言うことを聞きません。「なぜだ、なぜ私に逆らうのだ!?」「私を物みたいに扱わないで!」最初は反発しあっていた2人ですが、やがて魅かれ合い、お互いを大切に思い始めます。けれど、メンフィスを愛する姉のアイシスや、エジプトを攻め滅ぼさんとするヒッタイトの王子イズミルが、2人を引き裂こうと画策し始めるのでした……――。

浦井くんのメンフィス、神々しかったですねー! 黒髪ストレートロングのウィッグが思いのほかお似合いで。製作発表の時よりもスカートを長くしてもらったおかげで、パンチラもなくなって一安心(笑)。先日「ニーチェ先生」のDVDボックスやら浦井くんのソロアルバムやらが我が家にも届いたのですが、なんというか、松駒くんとも素の浦井くんとも(あ、松駒くんと素の浦井くんはほぼ同一か…)別人すぎる。普段よりも低めの声で喋る様がもう本当に素敵で! 浦井くんは本当に役によって表情から声から立ち居振る舞いまでがらりと変わるので、毎回観るのが楽しみでなりません。今回は全身からファラオオーラが噴き出してましたね。舞台始まってまず最初に、舞台奥に立つメンフィスが振り返るんですけど、もうその瞬間に「ああっ、かっこいい!」と惚れ惚れしましたよ。マントばさあっ!もよく似合ってましたし、あの一瞬笑っちゃいそうになる戴冠式の紅白王冠もなぜだか似合ってました(笑)。やっぱりファラオだからか、ファラオだから似合うのか。そんな360度どこから見てもファラオな方が歌う「ファラオとして」の歌がまたかっこよかったー! 力強い歌声がたまらない。でも、キャロルを捕らえるシーンのメンフィスは、360度どこから見てもただの悪い人でした(笑)。珍しいおもちゃを見つけたというか、珍しいカブトムシでも見つけたみたいな感じにキャロルを捕まえるメンフィス。でも、せっかく傍に置こうとしてるのに自分に逆らってばかりのキャロルに対して「なぜだー! なぜ私に逆らうんだー!」と何度も叫んでましたが、ああこの人本当に理解できないんだなあという感じがものすごくしましたね。今まで誰一人として自分に逆らう人間なんていなかったんだろうなあと。で、キャロルはキャロルで、最初はメンフィスのこと明らかに嫌がってるし。そんな2人が急接近するイベント、「サソリの毒でメンフィスばったり倒れる」事件は色々おいしかったですね(笑)。うん、この流れがすごーく少女マンガ。その後もキャロルを牢に入れてみたり、やっぱり出してみたり、また閉じ込めてみたり、壁ドンして顎クイして腕ポキしたり、やっぱり腕ポキはまずかったと反省してキャロルを自由にしてみたり、そしたらそれが裏目に出てキャロルがさらわれたりと、イベントは盛り沢山。ていうか腕ポキはいかんて!! そして数々のイベントの末に、ついにメンフィスをかばって敵の凶刃を背に受けて倒れるキャロル! おおお、少女マンガの王道っ!! 傷ついたキャロルを抱きしめて愛を語るメンフィスがすごーく良かったですね。命令としてしか愛を語れない不器用なメンフィス。でも声の調子が、最初にキャロルを捕らえたときとはまるで別物で、明らかに恋する口調で。この心情変化がたまらなくぐっとくるわけですよ、少女マンガ万歳ですよ!!

キャロル役の宮澤佐江ちゃんは、とにかく可愛かったですねー! キャロルはどこへ行っても誰からも愛されてしまうキャラらしいので、光り輝くように美しく可愛くなければいけないと思うんですが、うん、確かに可愛かった、愛されキャラだった! メンフィスのやりようを嫌がりつつも、目の前に王への献上品として珍しい宝物が運ばれてくると途端に目を輝かせて覗きに行っちゃう様とかも可愛かったですね。でもそのくせ、メンフィスが「これはお前に似合うぞ」と言って宝石をくれようとしても、「いらないわ!」とか言っちゃう。何だよもらっとけよ私ならもらうぞ絶対!(笑)
現代人の感覚からすると、当時の奴隷の扱いとかファラオの振る舞いとかは確かに受け入れがたいものだとは思いますが、現実にそういう環境に放り込まれて「そんなの間違ってる!」と声を大にして叫べるキャロルの肝っ玉は素晴らしいですね。そんなこと言ったらあなたも殺されてもおかしくないんですよという場所と時代なのに。メンフィスがキャロルを好きになるのも、わからなくはないです。とにかく周りにいなかったタイプの女の子なわけですよね、キャロルって。その上見た目が可愛い。しかも、普段は逆らってばかりのくせに、怪我した自分を必死に看病してくれたりもする。ああ、そりゃまあ惚れちまいますやね(笑)。キャロルはキャロルで、自分のために敵の陣地まで駆けつけてくれたメンフィスのために、必死に策を練って加勢しようとする。で、最後は身を呈してメンフィスを守るわけで。うん、もう幸せになっちゃえ末永く!! でも、キャロルの「私はこの地に骨を埋めます。この母なるエジプトの大地に」というモノローグには、「え、あなたアメリカ人でしょ!」と心の中で盛大にツッコミを入れましたよ(笑)。

そして、濱田めぐみさんのアイシスですよ。原作一話しか読んでない私でもやたら印象に残ってた蛇のようなおねえさま。濱田さん、アイシス似合ってたなー!! 濱田さんの声には情念があふれてますよね。メンフィスを深く深く愛し、邪魔者は徹底的に排除しようとするおねえさま。ヒッタイトから表敬訪問にやってきたミタムン王女をそれはもうむごたらしく殺してしまうシーン、怖かった…! いうかミタムン退場早いなと思ったら、その後はゾンビメイクで適宜現れては恨みのダンスを踊ってくれて、それはそれでホラー好きな私は満足でした(笑)。アイシスにとってはキャロルも大変な邪魔者なわけですが、キャロルがサソリの毒からメンフィスを救ったことで手出しできなくなるおねえさま。そうこうするうちにキャロルはさらわれてしまうので、アイシスのキャロルに対する攻撃はほとんど見られなかったんですが、もうちょっと見たかったなーというのが素直な私の気持ち。おねえさまにはもっとこう、ねちねちとキャロルをいたぶってほしかった…!! メンフィスへの愛を切々と歌い上げる様も素晴らしかったですが、もっと鬼のような魔女のようなアイシス様を見たかったよ!!

山口祐一郎さんのイムホテップは、思いのほか登場シーンは少なかった気もしますが、出てくると何やらほっこりする素敵なおじさまでしたね(笑)。山口さんのあの手の動きのラブリーさ加減はまったくどうしたものか…! つられたように浦井くんまでそんな手の動かし方するものだから、ラブリーが2倍でしたよ!(笑)
宮野くんのイズミル王子も、一幕はあまり出番がなくてもったいない。それにしても宮野くん、今回生で初めて見たんですが、すごく背が高いんですね! おかげでイズミルのずるずると長いあのお衣裳が大変よく似合う。銀髪のウィッグも大変お似合いで、そして歌が上手い!! 声量がすごいし、そこに乗ってる心情もがんがん伝わってくる! 今まで声優さんとしてしか認識していなかったんですが、もっと普通にミュージカルで観たい方ですね。それにしてもこの舞台、夜神月が2人いるんだなあ。すごい。
伊礼彼方くんのライアンお兄様は、サングラスの似合いっぷりがすごかったですね(笑)。お兄様、主要人物の中で唯一現代パートの人なので、他キャラとからめなくて可哀想(笑)。さりげなーく出てきて他の人達の歌に交じる様子が、「お兄様がんばれ!」な感じでした。
ルカ役の矢田悠祐くんは、生で見るのは今回は初めて。ミュージカル版「黒執事」のDVDを先日古川雄大くん目当てで買った(いや、私「黒執事」大好きなんですよ。勿論原作持ってますし、アニメも見てましたし、アニメの2期はDVDまで買ったくらい。ミュージカル版だけ見てなかったんです)ので、知ってはいましたが。お顔綺麗ですよねー、そして今回のお衣裳では眩しい太ももを惜しげもなくさらしておいででした(笑)。ルカも美味しい役でしたよねー。
そして、ウナス役の木暮真一郎くん。ぱっつんな前髪がものすごく気になって…きっと原作どおりなんでしょうけど。ヒッタイトの兵士のふりをしてキャロルを助けに来たとき、「私です!」と兜をとってみせる様に、「このぱっつん前髪を見てウナスだと気づいて!」と言ってるのかと思って笑いそうになりました(笑)。ウナス、いい奴だったなー。キャロルがイズミルにさらわれるとき、さりげなくウナスが後ろでひどい目に遭ってるのに気づいてはらはらしました。ていうかキャロル気づいてやってよ!!

「王家の紋章」の大ファンだという新妻聖子ちゃんのキャロルもぜひ観たいので、まだまだ観に行く予定です。勿論平方くんのイズミル王子も! とても楽しみです。

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プロフィール

水瀬桂子

Author:水瀬桂子
水瀬桂子。
1月21日生まれ。水瓶座のO型。
趣味は観劇、映画鑑賞、読書。旅に出るのも好きです。
おいしいものを食べて、素敵な物語に接していられれば、この上なく幸せです。
三笠書房f-Clan文庫さんより、『妓楼には鍵の姫が住まう-死人視の男-』『妓楼には鍵の姫が住まう-黄泉がえりの人形-』が発売中です。

なお、「水瀬桂子」は「渡瀬桂子」と同一人物です。渡瀬桂子名義の近刊に『少年魔法人形 キスからはじまる契約魔法』『ある日、月の夜に。-わがままな魔女と人狼の騎士-』(ともに一迅社文庫アイリスさんより)があります。水瀬名義は、f-Clan文庫さんが初めてです。こちらは、より趣味っぽい感じのもの用になりそうな予感…。

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