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キンキーブーツ!

2016 - 08/03 [Wed] - 00:54

「キンキーブーツ」を観てきました。新国立劇場にて。実は「エリザベート」も「ヒトラー、最後の20000年」も観てるんですが、感想はまた後日。ていうか、「ヒトラー~」は感想たぶん書くの無理…何しろあらすじすら書けないタイプのお芝居…とにかく脊髄反射のように笑ってきましたよ。うん、面白かったです(笑)。
それはともかく、今回は「キンキーブーツ」です。ブロードウェイミュージカルの日本版初演。ずっと前に映画版を観た覚えがありますが、実はあんまり覚えてなかった(笑)。でもこれ、観に行って良かった! シンディ・ローパーがの楽曲はとにかく盛り上がるし、愛すべきキャラクターがいっぱいで、とってもハッピーなミュージカル。一幕ラストでブーツの試作品ができたときの、工場のベルトコンベアを使ったダンス楽しかったなあ! そして何よりも三浦春馬くんのドラァグクイーン役がすごかった!!
というわけで感想です。ネタバレしますよー。

イギリス中東部の田舎町ノーサンプトンが舞台です。チャーリーはこの町の靴工場「プライス&サン」の跡取り息子。家業は継がずにフィアンセと共にロンドンへ行ってしまったのですが、直後に父親が亡くなり、町へ戻ることになります。工場を潰すわけにもいかず、チャーリーは社長になりますが、会社の経営は大変なことになっていました。返品の山! 大量の在庫品をさばくためにロンドンへ向かったチャーリーは、そこで男性二人連れにからまれている女性に出会います。助けに入るチャーリー、けれどそのとき、からまれていた女性は自ら履いていたブーツを脱ぎ、こう叫びました。「おどきになって、もう我慢できない!!」 女性にしては野太い声、彼女が振り上げたブーツは運悪くチャーリーの顎にヒット! 倒れたチャーリーはその女性の店に担ぎ込まれます。女性…いえ、美しきドラァグクイーンのローラの店に。
ローラの壊れたブーツの修理を請け負ったチャーリーは、工場で働くローレンの「別のものを作るのよ!」という助言から、工場を救う秘策を思いつきます。これまで通りの靴が売れないのなら、新しい靴を作るしかない。ニッチなものを作って売るんだ、そうだ、ドラァグクイーンのためのブーツを作るんだ! チャーリーはローレンと共にローラのもとに行き、協力を求めます。が、後日、ローラが工場を訪れると、チャーリーが見せたのはあずき色のダサいブーツ。「駄目よ、あずき色はおばあちゃんの色! アタシが求めてるのはRED。REDはSEXの色。そして重要なのはヒールよ!」
ローラが出す斬新なアイデアに魅せられ、チャーリーはローラをブーツのデザイナーにします。が、「女装した男」に対する世間の目は厳しく、それは工場に勤めるドンをはじめとした男達も同じこと。ローラの機転でドンは考えをあらためますが、けれど「女装した男」に対する偏見はチャーリーの中にもあったのです。新作ブーツをミラノのショーに出すことで頭がいっぱいになったチャーリーは、やがて工場の人々やローラとの間に溝を生んでしまうのでした。はたしてチャーリーは、工場は、そしてローラはどうなってしまうのでしょう?

チャーリー役は小池徹平くん。この人もすっかりミュージカルの人になりましたね! そして、いつ見ても本当に可愛い(笑)。こんなに顔は可愛いのに、意外と中身は骨太で男らしい感じがするのがまた素敵(笑)。何がしたいのかもわからないままとにかく工場を継いで、どうすればいいのかわからないけどとにかく工場を救いたくて、ひたすら奔走するチャーリー。そして、工場を守りたいがゆえに、いっぱいいっぱいになってつぶれてしまいそうになるチャーリー。ミラノに新作ブーツを出品して有名になれば、工場は救える。でも、その新作ブーツはドラァグクイーンのためのもの。世間の笑いものになるかもしれないという恐怖と、いいものを作らなくちゃというプレッシャーで、ローラにも工場の皆にも当り散らしてしまう二幕のチャーリーは、すごく切ない。彼の気持ちもわかるし、でもチャーリーに傷つけられたローラや工場の人々の気持ちもわかるし。でも、だからこそ、チャーリーのために工場の人々が必死に働いて素晴らしいブーツを作ってくれるあのシーンで、本当に感動しました。ストーリーがシンプルな分、感情移入しやすいんですよね、このミュージカル。そして、結局モデルもいないままミラノのショーで自らキンキーブーツをはくチャーリー(笑)。上はジャケットにシャツにネクタイのまま、ズボンだけ脱いで下着にキンキーブーツ(笑)。勿論歩けるわけもなく、生まれたての小鹿状態! ついにバッタリ倒れたチャーリーのもとへ、エンジェルスを率いたローラが颯爽と現れるシーンはかっこよかったですね。

ローラ役は三浦春馬くん。宣伝段階で衣装姿を披露したときに、メイクよりもドレスよりもムキムキの筋肉にびっくりしました(笑)。わあ、雑誌で春馬くんがブロードウェイのローラ役(ものすごく背が高い上にムッキムキ)と一緒に写ってる写真見たけど、本場のローラにすごく近くなってる! ドラァグクイーンぶりもはまってました。女らしく、でも男らしく、とびきり魅力的なローラ! よくあのブーツであれだけ踊れるなあと。実際このローラ役って難しいと思うんですよ、舞台上で誰よりも吸引力がないといけない。単に衣装が奇抜だからってだけじゃない、舞台に立つだけで目が釘付けになるくらいの華がないと。その点、春馬くんのローラは百点満点でした! ショーのシーンがとにかくすごかった! 圧倒的な存在感、堂々とした歌いっぷり! でも、ローラはローラで事情があって。マイノリティとして世間から差別的な目で見られることに傷つかないわけがないのです。チャーリーの工場に素の姿で現れて、ドンにからかわれてトイレにこもっちゃうシーン、いい演技だったなあ…そしてそこから続く「NOT MY FATHER'S SON」が、しんみりしたすごくいい歌で。ローラとお父さんのエピソードは、ローラが二幕で老人ホームを慰問するシーンもすごく良かったですね。車椅子に座ったお父さんの肩にそっと手を置いてお別れを告げるローラ、美しかったです。

そして、ローレン役のソニンちゃん!! チャーリーに恋したローレンが「ヤバイ」と呟いた瞬間、私思わず吹きました(笑)。そこから始まるローレンの「THE HISTORY OF WRONG GUYS」、面白かった! これ、CD欲しい! 英語じゃなくてソニンちゃんのバージョンで! 歌詞もすごく楽しいんですが(公演プログラムに、全曲歌詞が載ってるんですよ)、歌ってる最中のソニンちゃんのパフォーマンスがもう最高(笑)。あれはドライヤー…なのかな? 何で工場にドライヤーがあるのかは知りませんが、自らに向かってぶおーっと風を吹かせて歌うローレンの姿に、観客は全員大爆笑でしたとも! ソニンちゃんは歌も上手いし声もいいし可愛いし、コミカルな芝居もシリアスな芝居も素晴らしいですね! ちょっと前まで帝劇で「1789」やってたときとは全く違う、これぞアメリカ娘なローレン役、とてもはまってました。ああもうソニンちゃん大好き。

ドン役の勝矢さんやジョージ役のひのあらたさんもいい味出してましたね。パット役の飯野めぐみさんやトリッシュ役の白木美貴子さんも、皆様愛おしいキャラでした。二幕の「WHAT A WOMAN WANTS」、良かったなあ。
本当に、とても楽しいミュージカルでした。来日版もチケットとろうかなあ。

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プロフィール

水瀬桂子

Author:水瀬桂子
水瀬桂子。
1月21日生まれ。水瓶座のO型。
趣味は観劇、映画鑑賞、読書。旅に出るのも好きです。
おいしいものを食べて、素敵な物語に接していられれば、この上なく幸せです。
三笠書房f-Clan文庫さんより、『妓楼には鍵の姫が住まう-死人視の男-』『妓楼には鍵の姫が住まう-黄泉がえりの人形-』が発売中です。

なお、「水瀬桂子」は「渡瀬桂子」と同一人物です。渡瀬桂子名義の近刊に『少年魔法人形 キスからはじまる契約魔法』『ある日、月の夜に。-わがままな魔女と人狼の騎士-』(ともに一迅社文庫アイリスさんより)があります。水瀬名義は、f-Clan文庫さんが初めてです。こちらは、より趣味っぽい感じのもの用になりそうな予感…。

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