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スペクター。

2016 - 01/11 [Mon] - 17:47

だいぶ元気になってきました。療養中は、年末の福山雅治ライブで買ってきた「BROS.TV」の最新DVDを見たり、録りたまった映画やドラマを見たり、友人から届いた煩悩の山を読んだりしてましたよ。録画ドラマの中では、年末年始にWOWOWで放送してた「暴走地区 ZOO」が大変面白く。まだ全話観終わってないので続きが気になる! 東京の描き方が「…うん、海外ドラマで出てくる日本ってこんなだよね!(笑)」という感じなのはともかく、くるくると世界中を駆けめぐって進むストーリー展開はなかなか目が離せない。いいなあ好きだなあこういうの。 
というわけで、ちょっとは文書く気力もわいてきたので、そろそろ正月休みに観た「007 スペクター」の感想でも。ネタバレしまーすよー。

前作で自らご実家を吹っ飛ばしたボンドくん。それで様々なことが吹っ切れたかのように、ちょっと別人のような軽快さで単身世界を飛び回っております。メキシコの「死者の日」のお祭りに潜り込み、美女と一緒にホテルの部屋にしけこんだかと思えば、その美女を放置してライフル片手にお隣の建物を狙撃しに行ったり、ローマで葬式直後の未亡人にばっちり手を出しつつ秘密組織の存在を暴いたり。一体お前何をしとるんじゃとMに怒られますが何のその。マネーペニーやQの助力を得つつ、まだまだ単独行動を続けます。
実は彼が動いているは、前作で亡くなった先代Mの指示によるものだったのです。しかも、ボンド自身にも、件の秘密組織「スペクター」には因縁が。ボンドがこれまで関わってきた事件は全て、このスペクターの構成員によるものだったのです。しかも、組織の会合に潜入してボスの顔を拝んでみれば、それはよく知っている男の顔。幼い頃に両親を亡くしたボンドが引き取られた先の実子、フランツだったのです。でも、とっくの昔に父親もろとも雪崩で死んだはずのフランツがなぜ? ボンドは、かつての敵ミスター・ホワイトの居場所を突き止め、彼の娘のマドレーヌと共にスペクターを追うのでした……――。

そうなんですよ、ついにダニエル・クレイグ版ボンドが、「軽さ」を手に入れたのですよ。あんなに硬派で(…でもないか?)、あんなに孤独で、あんなに犯罪者のような怖いお顔(これは今でもそう)の彼が、出会う美女には一通り手を出し、首尾よく任務を終えればにんまりし、崩壊する建物から飛び降りた先にはばっちりソファが置いてあって「ふう、無事着地!」的にぼっすりクッションの上に落下するというエンタメ式助かり方まで身につけて、見事一皮剥けた「クレイグ・ボンド(改)」にバージョンアップしてたのですよ!クレイグ・ボンドといえばとにかく友達のいなさそうな、ゆえに単独行動するしかなさそうな雰囲気が満々だったんですが、今回の彼は割と自分からマネーペニーやQを頼ってましたね。特にQとボンドのからみが素敵(笑)。なんとボンドがQに対して軽口叩いた! そしてそれを嫌そうに受け流すQ(笑)。でも、「僕にはローンもあるし、2匹も猫飼ってるから、直属上司のMには逆らえないよ!」といいつつ、雪山出張までしてボンドを助けてくれるQ! 私、旧作のおじいちゃんQも好きでしたけど、クレイグ版になってからのベン・ウィショーのQがすごく好きなんですよ! そうか君も猫派か、よし、お友達になろう!(笑)
全般的に軽快な感じになった今作では、ギミック満載のボンドカーも復活。「残念ながらこれは009のものになることが決まってる」と言いつつもそれをボンドに見せちゃうQは、うかつなのか確信犯なのかただの自慢したがりなのか(笑)。まんまと007に盗まれたその車の装備は、「バックファイア」(火でも吹くかと思ったら、マシンガンだったようで。しかも弾切れ)、「噴射」(こっちが火炎放射器だった)、「環境」(009のテーマ曲とおぼしき楽しげな音楽が大音量で! 曲は「ニューヨーク、ニューヨーク」だった気が)、そして「エアー」(空でも飛ぶのかしらと思ったら、運転席がばーんと上に…パラシュートもちゃんとついてました)。うん、007シリーズではやっぱりこういうの見たかった! クレイグ・ボンドでは無理かと思ってた! そしてそんな大がかりな上にものすごく高価な車を惜しげもなく川に沈めるボンドくん…009に怒られろ!

まあ、軽さを手に入れたといえど、やっぱりテーマはずっしり重たいクレイグ・ボンド。「殺しのライセンス」は、同時に殺さないことを選択するためのものでもあるというお話。変わり果てた姿となったミスター・ホワイトと話すシーンや、クライマックスのブロフェルドとのやりとりがすごく良かったなあ…ブロフェルド、一応白いペルシャ猫を傍に置いてましたね(笑)。膝に乗せてなでてはいなかったですけど。あの拷問部屋が爆発した時、一番私が気にしたのはあの猫ちゃんの安否ですよ…ブロフェルドが身を挺してかばったと信じてますよ、彼の顔の怪我はそれによる名誉の負傷なのだと! ところであの拷問シーンは、見てて結構辛かった…「カジノ・ロワイヤル」の例の拷問シーンほどのインパクトはないですが、頭部に細い針を電気ドリル的な装置で差し込むという。ていうか、あれだけガスガス刺されてたのに、その後何の問題もなくアクションするボンドくんすごい。彼の脳味噌は一体どうなってるの!? 

ミスター・ホワイトの娘さんのマドレーヌ役は、見たことあるなあと思ったら、ミッション・インポッシブルシリーズで殺し屋役で出たことのあるレア・セドゥさんでした。この人の顔好きだなあ。ボンドくんと一緒に列車の中でお洒落に着飾ってディナーしようとしたり(いや、食べる前に襲撃されて大変なことになってましたが)、銃は嫌いだと言いつつ最終的にはがんがん撃ちまくったり、たくましくも素敵な女性でした。
ローマでボンドくんとちらっとからむルチアは、モニカ・ベルッチ! すごい女優さんなのに、割とあっさり登場シーン終わらせるこの贅沢。ローマのパートは、映像もとても美しかったですね。

今回は過去の事件の総括的な意味も強く、クレイグ・ボンドはもしやここで一段落なのでしょうか。もう何作かこのクレイグ・ボンド(改)で観たいなー、せっかくQやMやマネーペニーとの関係もわくわくする感じになってきたことだし。「大抵の衝撃はシートベルトさえしてれば乗り切れる!」的な軽いノリもありつつ(ボンドだけじゃないんだ、マドレーヌもブロフェルドもみーんな結構な衝撃をシートベルトだけで助かってるんだ…)、きっちり重厚さも見せるクレイグ版ボンドが私は大好きですよ。でもオープニングテーマとともに流れた映像はほぼ北斎で笑えました(笑)。美女に絡むタコ! これで笑えるのは日本人だからなのでしょうか。

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プロフィール

水瀬桂子

Author:水瀬桂子
水瀬桂子。
1月21日生まれ。水瓶座のO型。
趣味は観劇、映画鑑賞、読書。旅に出るのも好きです。
おいしいものを食べて、素敵な物語に接していられれば、この上なく幸せです。
三笠書房f-Clan文庫さんより、『妓楼には鍵の姫が住まう-死人視の男-』『妓楼には鍵の姫が住まう-黄泉がえりの人形-』が発売中です。

なお、「水瀬桂子」は「渡瀬桂子」と同一人物です。渡瀬桂子名義の近刊に『少年魔法人形 キスからはじまる契約魔法』『ある日、月の夜に。-わがままな魔女と人狼の騎士-』(ともに一迅社文庫アイリスさんより)があります。水瀬名義は、f-Clan文庫さんが初めてです。こちらは、より趣味っぽい感じのもの用になりそうな予感…。

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