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タイトル・オブ・ショウ!!

2014 - 08/03 [Sun] - 17:46

昨日、家から駅まで歩いていく途中で、しっぽが虹色のトカゲを見ました。まるでエアブラシで塗ったみたいに、綺麗なブルーのグラデーションだったんです。帰ってから調べたら、ニホントカゲの幼体だったみたいで。そう珍しいものでもないらしいですけれど、なんだか得した気分でした。すごく綺麗だった、いいもの見た!

そしてこちらも、いいもの観ました。シアタークリエで上演中の[タイトル・オブ・ショウ]!! 
もともとはブロードウェイのミュージカルですが、今回は日本版。勇者ヨシヒコシリーズや『新解釈・日本史』、今まさに放送中の『アオイホノオ』、ミュージカルだと『フル・モンティ』がすごい評判だった福田雄一さんの翻訳・訳詩・演出です。笑った! 滅茶苦茶笑いました!! でも終盤は意外なほどにシリアスで、かなり考えさせられるというか胸にくるというか。
というわけで感想です。ネタバレしますので、これから観る方は観終わってからの方がいいかもですよ。(特に小ネタ系)

ジェフとハンターは、ニューヨークで暮らす無名の作家。別の仕事で食いつなぎつつも、ブロードウェイで成功をつかむことを夢見ている2人。チャンスをつかむために、彼らはミュージカル・フェスティバルに応募することを決めます。でも〆切は3週間後! ネタもないのにどうしよう! そこで二人が考えついたのは、自分たちがミュージカルを作る過程をそのままミュージカルにすることでした。役はそのまま自分達自身。やはり無名の役者であるハイディと、役者だけではやっていけずにOLしてるスーザンを仲間に加え、4人(+キーボード一台)きりのミュージカル作りが始まりました。どんなミュージカルがいい? どんなシーンにする? 何も思い浮かばない? とにかく書くんだ、遊ぶんだ! あの作品を参考にしたらどうだろう、パロディ要素と時事ネタは必須だよね! さあ、はたして作品は無事仕上がるのでしょうか、そして彼らは成功をつかめるのでしょうか……――。

劇場に着いたら、早めの着席をお勧めします。開演前に流れる場内アナウンス、役者さんがやってます! 何だろう、あの浦井健治くんの「…フッフ」という笑い方…今からデスノートの役作りですか?(笑)。休憩時間終了間際のアナウンスも役者さんが皆でそりゃもう楽しそうにやってるので、こちらもぜひ。

このお芝居、舞台はニューヨーク…の設定なんですけど、明らかに彼ら、シアタークリエにいました(笑)。帝劇やら国際フォーラムやら武道館やら、はては向かいのファーストキッチンまで、とにかくばんばん出てくる身近な名称。ミュージカルネタも勿論満載! 覚えてる限りで『シスター・アクト』『ミス・サイゴン』『レ・ミゼラブル』『ラブ・ネバー・ダイ』『エリザベート』『オペラ座の怪人』『ライオン・キング』『デスノート』『ピーター・パン』『モーツァルト!』『スリル・ミー』、四季ネタ、ホリプロネタ、『アナと雪の女王』(と『劇場版相棒パート3』)、福田雄一さんご自身や三谷幸喜さんまでネタにされてました。そしてStarSネタや井上芳雄くんネタも満載(笑)。たぶん知ってれば知ってるだけ楽しめると思うのですが、ミュージカル関係全然知らなくても笑える作りにはなってます。一緒に連れて行った友人はミュージカル普段観てない人ですが、かなり笑ってました。

作曲家のジェフ役は浦井健治くん、脚本家のハンター役は柿澤勇人くん。ミュージカル版『デスノート』の主役Wキャストですね! 劇中、デスノートの話が出たときには、2人で抱き合って「…がんばろうね!」と言い合ってましたよ(笑)。
冒頭、2人がミュージカルフェスティバルに出品しようと電話で話し合うシーン。それぞれ自分の部屋で話してたはずなのに、ジェフが「それじゃこれから僕は公園に行って、バードウォッチングをする。お互い心を落ち着けてから、君の部屋で話し合おう」と言うやいなや、座っていたキャスター付きの椅子ごとびゅーんとハンターの方へ…そしてどーんとハンターに椅子ごとぶつかるジェフ! ハンターに睨まれておたおたと謝るジェフ(笑)。えええ、君たち違う空間にいたんじゃないの!? 舞台の上手と下手では全然別の空間ですよっていう舞台のお約束はどうした!? ていうかバードウォッチングどうした!? そんな感じで、のっけから舞台のお約束をひっちゃぶいた感じで始まりまして、脳内イメージとして登場したキャラクターが勝手に話したり、「あれ、そもそもこの人達、ジェフとハンターなの、それとも浦井健治と柿澤勇人なの?」という感じのシーンもあったりと、なんだか色々カオスな感じ。「フェスティバルに出す作品の登場人物は自分たち自身」というくだりで、「…え、じゃあ、君は…浦井?」「いや、でもそれは…じゃあ、日本人の普通の名前にしたらどう? 君は『蜷川』で」「えっ、俺、『蜷川』!?」「僕は、『井上』で行く!」というやりとりに笑い転げたんですが、いやだからあなた達ニューヨーカーじゃなかったの!? ていうかあなたどれだけ井上芳雄のこと好きなんですか! 

くるくるふわふわ頭の浦井くんは、終始可愛かったです。なんかもう、ジェフというよりひたすら浦井くんを愛でてる気分になりました(笑)。可愛すぎるよこの人! それにこのミュージカル、ダンスシーンがかなりあるんですが、手足が長いから踊ってる姿がすごくかっこいい! 福田さんは新感線の『薔薇とサムライ』のシャルル役を観て浦井くんを気に入ったそうですが、福田さんの浦井健治に対する愛を一杯詰め込んだようなお芝居でしたね(笑)。 そして柿澤くんに「ちょっと、やめて。やめて、ウザイ! 先輩だけどウザイ!」と言われるウザイ健治(笑)。でもやっぱり、素敵なお声。高めの曲が多かったので、綺麗に透き通った美声が堪能できました。「なんだって!?(効果音キララン☆」も、無駄に美声でしたね確かに(笑)
柿澤くんも面白かったです! でも大丈夫なんですかあんなに四季ネタやっちゃって! 発声練習ネタ、笑いすぎて腹筋が大変なことになりましたよ(笑)。そして今回も彼の肉体美が堪能できて私はとても満足(笑)。服着てるとわからないですけど、脱ぐとすごいムッキムキ! あの胸筋をぜひ触ってみたい! StarS4人目にカッキーが入ってくれても私は別にかまわないですよ(笑)。この方も歌も芝居もとても上手なので、デスノミュージカルがますます楽しみになってきました。しかし劇中一番私の度肝を抜いたのは、ハンターがジェフにキスしようとするシーン…ハンターが割とマジなノリでいくのが怖い(笑)。 

スーザン役の佐藤仁美さんは、私の中では今でも映画『リング』の印象が残ってるんですが、この方もすごく芝居の上手い方なので、昔から大好きなんです。ドラマの『R-17』の彼女の最期のシーンとか、今でも忘れられません。最近だとやっぱり『家政婦のミタ』の役が鮮烈でしょうか。今回のお芝居では、役者でいたいけどそれだけでは生活できずにキャリアウーマンとして働いている女性の役。自分のことを企業娼婦と言ったり、ちょいちょい毒を吐く感じで。でもどこかあったかい感じもあって、素敵な女性でした。そして面白い(笑)。カッキーの股間に象印って!(笑)
ちょっと天然なハイディ役の玉置成美さんだけこの芝居観るまで知らなかったんですが、ガンダムの歌歌ってた方だったんですね。目が大きくてすらっとしてて、綺麗な方ですね! 歌もさすが! そしてこの人も面白い(笑)。カモメ役とかまな板役って何なの一体(笑)。『ライオンキング』のパロディシーンは、確かに上手かったですね。うん、あんな生き物いた気がする(笑)。

とにかくカオスで小ネタ満載でひたすら笑い転げたんですが、後半、フェスティバルに出した作品をもっと大きな劇場でやることになって、というあたりから、徐々にシリアスに。大衆受けするように脚本を変更しなくちゃ、有名女優が興味を持ってるらしいからハイディを下ろそうか、あの曲はいらないんじゃないか、この舞台以外の生活の方はどうするのか…ただ楽しいだけは進まなくなっていく様が、なんだか見ていてとても苦しくて。彼らが諍いを始める辺りは本当に辛かったなあ…舞台に限らず、創作やエンターテイメント関係でよくある話な気がして。売れるものを作るということと、自分達が愛したもののギャップを埋める難しさというか…あるよねそういうの、という感じで。
終盤に歌われる「9人のお気に入り」という歌が、とてもとても素敵なんです。「100人の人が9番目に好きなものよりも、9人の人が大好きなものになりたい」という感じの歌詞で、メロディも良くて。9人のお気に入りになって、そしたらそこから口コミで広がって、どんどんファンが増えるはず…という歌なんですが、9人のお気に入りになっただけで終わることもあるんだよなと思うと、またうぐうぐする感じもあって。難しいですよね本当に。中盤の「くたばれヴァンパイア!」とかも、なんかすごくわかる…ヴァンパイアとよく戦ってますよ私も。

全般的に小劇場系のノリで、役者さんも皆さん楽しそうだし、たくさん笑えるし、でもどこか胸にくる感じも残るミュージカルでした。来週末にまた観に行きます! 日替わりネタとかあるんでしょうかね、ノリとかテンポも日々進化してそうで、すごく楽しみです!

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プロフィール

水瀬桂子

Author:水瀬桂子
水瀬桂子。
1月21日生まれ。水瓶座のO型。
趣味は観劇、映画鑑賞、読書。旅に出るのも好きです。
おいしいものを食べて、素敵な物語に接していられれば、この上なく幸せです。
三笠書房f-Clan文庫さんより、『妓楼には鍵の姫が住まう-死人視の男-』『妓楼には鍵の姫が住まう-黄泉がえりの人形-』が発売中です。

なお、「水瀬桂子」は「渡瀬桂子」と同一人物です。渡瀬桂子名義の近刊に『少年魔法人形 キスからはじまる契約魔法』『ある日、月の夜に。-わがままな魔女と人狼の騎士-』(ともに一迅社文庫アイリスさんより)があります。水瀬名義は、f-Clan文庫さんが初めてです。こちらは、より趣味っぽい感じのもの用になりそうな予感…。

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