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シスター達が歌い踊る!

2014 - 07/07 [Mon] - 01:31

梅雨だか夏だか異常気象だかよくわからない感じですね。私は夏に向けて不健康ダイエット中…いえ、ここ数日胃を壊しててあまりものが食べられないというか…これだから「病弱軍曹」とか呼ばれるんだ友人から。

だからというわけでもないですが、とびきり元気になれるお芝居を観てきました。帝国劇場で上演中のミュージカル『シスター・アクト~天使にラブソングを~』! ウーピー・ゴールドバーグ主演のあの映画がミュージカルになったのです。歌はすべてミュージカル用に書き下ろされたもので、映画の中の歌は使われてないのですが、でも雰囲気はあのまま! 楽しかったー!! ちなみに私が観た回のキャストはデロリスが森公美子さん、カーティスが吉原光夫さんでした。
というわけで、感想です。ネタバレしますよー。

1977年、ディスコブーム華やかなりし頃のフィラデルフィアでのお話です。歌手になることを夢見るデロリス。愛人のカーティスが人を殺すところを目撃してしまったものだからさあ大変。「あたし、何も見てないから!」そう言い張って逃げたところで、マフィアのボスでもあるカーティスが見逃してくれるわけがありません。警察署に駆け込むデロリス。そこにはかつてクラスメートだったエディ巡査がいました。エディはデロリスを修道女に変装させ、クイーン・オブ・エンジェルス教会にかくまうことにしますが、デロリスはカトリックの修道院の厳格な暮らしに仰天。修道院長もまた、デロリスの破天荒すぎる振る舞いに仰天します。あまりに好き勝手ばかりするデロリスに、修道院長は言いました。「あなたは歌手だそうですね。ならば、聖歌隊に入りなさい。それ以外の活動は禁じます」実はこの修道院の聖歌隊は、言葉にできないくらい下手くそだったのです。が、デロリスが歌うことの喜びを伝え、特訓を始めると、みるみる上達! 聖歌隊は一気に注目を集め、寄付もばりばり!! 売却の憂き目に立っていたはずの修道院は聖歌隊の人気により救われ、テレビにも取り上げられ、ついにはローマ法王の前で歌うことに!! けれど、テレビに出たのはやっぱりまずかったのです。デロリスの居場所を知ったカーティスの魔の手が、ついに修道院に! はたしてデロリスは、聖歌隊は、修道院は一体どうなるのでしょう! 

森さんのデロリスが、なんだかもうマンガのキャラみたいで面白かったです! ウーピー・ゴールドバーグとはやっぱり違うんですが、でもキュートで楽しい! 素晴らしいコメディエンヌですね。以前『ラ・カージュ・オ・フォール』で観たときにも「うわあ、子供向けアニメとかに出てきそう」と思ったんですけど、表情の作り方含め全ての動きがマンガっぽい。歌もパワフル! そして衣装から今にも溢れ出しそうなお胸もすごい(笑)。デロリス、本当にはまり役だと思いました。でもWキャストの瀬奈じゅんさんのデロリスはどうだったのでしょう、そちらは観られなかったんですが、森さんとは全然違うタイプの女優さんですよね。ちょっと観てみたかった! ここまで違う役者さんをWキャストで起用するって面白いですね。
シスター・メアリー・クラレンスという偽名で修道院にかくまわれたデロリス。彼女が聖歌隊の面々に歌の指導をし、ついに彼女達が見事な歌声を響かせた瞬間、素直に感動しました。特に、ラフルアー宮澤エマちゃん演じるシスター・メアリー・ロバートが大きな声で歌い出したあのとき! 小さくて細くて見るからに弱々しかったメアリー・ロバートが誰より大きな声で歌い出した! 「うわあっ」と思いましたよ本当に。そうして自由な歌声を手に入れた聖歌隊が歌う歌の、なんて素晴らしいこと! 聴いているだけでうきうきして、自然と手拍子したくなりました。
公演パンフに載っていた演出の山田和也さんの「人間は誰だって変わることができる。それもきっと良い方に」という言葉がとても素敵なんですけど、メアリー・ロバートに限らず、シスター達もデロリスも皆変わっていくお芝居でした。勿論良い方に。自分のことしか考えていなかったデロリスが、シスター達に対する友情に気づくシーンもすごく良かった!

修道院長を演じた鳳蘭さんも素晴らしかったです。カトリックとしての規律を守りたい修道院長には、どうしてもデロリスの存在は受け入れがたくて。神父もシスターも皆デロリスに影響されていく中、彼女一人がなんとかデロリスを排除しようと神に祈り続けるという(笑)。台詞のテンポといい表情といい、鳳さん非常に面白かったです(笑)。
ようやくデロリスが修道院を出ていくことになって、他のシスター達が聖書の一節を贈る言葉として口にしたときの修道院長の表情が印象的でした。とにかく罰当たりな人だと思っていたデロリスが、その言葉が聖書の何章の何節の言葉なのか一瞬で言い当てるのを聞いて、はっとする修道院長。後でデロリスが使っていたベッドを調べて聖書を見つけ、彼女がちゃんと聖書を読み込んでいたことを知ったときの修道院長の表情が、忘れられない…上手いなあ、芝居も物語も演出も。
ラスト、神の御業も人間同士のつながりも同じものだと気づいたデロリスと修道院長が抱き合うところが大好きです。本当に、素敵なお話だと思いました。

他のキャストの方々も皆さん素晴らしかったです。ラフルアー宮澤エマちゃんは本当に可愛かったし、春風ひとみさんのシスター・メアリー・ラザールスは面白すぎた!(笑) 浦嶋りんこさんのパワフルな演技も大好きです。石井一孝さんの汗っかきエディは、トラボルタ風衣装への早替えシーンに目を瞠りました。この方も本当に歌が上手いですよね、そして面白い(笑)。吉原光夫さんのカーティスとその部下の三馬鹿が話してるシーンは、マフィアのはずなのに妙に微笑ましかった…面白かったんですよやっぱり! ていうかこの舞台、教会のセットはあんなにも壮麗で素晴らしいのに、その他の小部屋系セットがびっくりするほどちゃちなのはなぜなんですか! そんなちゃちな小部屋で床で寝そべってテレビ観てる藤岡正明くんのTJ、その上に覆いかぶさってやっぱり寝そべるようにしてテレビを覗き込むカーティス、他の皆も重なるようにして寝そべるのがものすごく笑えました。何だろうこの可愛いマフィア達!
そして忘れてはならないのが村井國夫さん演じるオハラ神父。相変わらず渋い素敵なお声! 聖歌隊が大人気になって教会に寄付金が集まりだすと、どんどん神父の衣装もギラギラした派手なものになっていくという(笑)。照明はね返しちゃって滅茶苦茶眩しかったですよ! 語り口調もDJ風、「待たせたねえ、仔羊ちゃんたち!」だし! ああもう面白すぎた!! 

劇中、聖歌隊のことが新聞に取り上げられて、「泣いた! 笑った! 元気になった! 懺悔した!」という記事が読み上げられるんですが、まさにそんな感じのお芝居でした。いや、懺悔はしないですけど。歌というものが持つパワーをあらためて教えられた気がいたしました。再演があったらまた観たいです。

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プロフィール

水瀬桂子

Author:水瀬桂子
水瀬桂子。
1月21日生まれ。水瓶座のO型。
趣味は観劇、映画鑑賞、読書。旅に出るのも好きです。
おいしいものを食べて、素敵な物語に接していられれば、この上なく幸せです。
三笠書房f-Clan文庫さんより、『妓楼には鍵の姫が住まう-死人視の男-』『妓楼には鍵の姫が住まう-黄泉がえりの人形-』が発売中です。

なお、「水瀬桂子」は「渡瀬桂子」と同一人物です。渡瀬桂子名義の近刊に『少年魔法人形 キスからはじまる契約魔法』『ある日、月の夜に。-わがままな魔女と人狼の騎士-』(ともに一迅社文庫アイリスさんより)があります。水瀬名義は、f-Clan文庫さんが初めてです。こちらは、より趣味っぽい感じのもの用になりそうな予感…。

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