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てぃぼるとー!

2013 - 09/16 [Mon] - 02:37

美容院に行く度、美容師さんに「わあ、また増えましたね(笑)」と笑われます。いやあの、髪の毛のお話。のびましたねじゃないのがポイント。
量がねー、多いんですよ私の髪! 一本一本が太い。そして皮膚を貫通できるくらい頑丈。毎回カット後にかなりすいてもらってるので、足元に「貞子の呪い!?」という量の髪の毛が積み重なるくらいなんですが、それでも3か月もしたら元に戻るという…さあ、今回はいつまでもつかな!

それはともかく、観てまいりました。ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」城田ティボルトの回。今回のキャストは、ロミオ:柿澤勇人、ジュリエット:フランク莉奈、ベンヴォーリオ:尾上松也、ティボルト:城田優、マーキューシオ:水田航生、パリス:加藤潤一、死:中島周。

城田ティボルト、耽美でした! 長髪かつらが似合うなー。そして豹柄で赤な衣装を着こなしていた(笑)。冒頭のシーンで、最初柱の陰に隠れてたティボルトがすっと姿を現した途端、「かっこいい!」とそちらに目が釘付けになりました。一緒に行った友人は「ロミオのときより断然かっこいい!」と大興奮でしたが、確かにビジュアル的にはこちらの方がかっこよかったかもしれません。不良っぽさを出すためにものすごく首を前に出してたのがちょっと気になりましたが(笑)、でも本当に素敵でした。そして死に顔の美しいこと美しいこと。
ティボルトというのは、常に苛立ちと切なさを抱えている役なのだと思います。キャピュレット家の跡取りとしての責任もあるし、モンタギュー家との確執もある。ジュリエットママとそういう関係らしいけど、彼自身はあまり気乗りしない様子。だって彼が本当に愛してるのはジュリエット。でも一族の掟で結婚はできないし、気持ちも伝えられない。そんな中、ジュリエットがピンクで馬鹿なパリス伯爵と結婚するとなると、もうティボルトとしては苛立ちMAX! 一幕でパリスがやってきたときのティボルトのイライラぶりときたら、相当なものでした(笑)。ああそりゃーむかつくよねー、こんなお洒落ピンクゴリラ(ロミオ談。岡田パリスは「自意識過剰の勘違い男」と呼ばれてました)が愛しのジュリエットと結婚するなんて! またこの加藤パリスが、岡田パリスとはまた違うタイプで。はっきり言って暑苦しい(笑)! パリスとティボルトが並ぶシーンなんて、ビジュアルが違いすぎて4コマギャグ漫画と耽美系漫画が並んでるかのよう…世界観が違いすぎるという。いえ大好きですよ加藤パリスも! パリス様が出てくるとやっぱり反射的に吹き出してしまうのです私。愛してるわパリス様(笑)!
そして、2幕になってジュリエットとロミオの結婚を知ると、ティボルトの苛立ちは限界を突き抜けてしまうわけで。もー2幕のティボルトは本当に怖い。滅茶苦茶怒ってるー!! なまじ綺麗なお顔なので、凄味のある表情が似合う似合う。「今日こそその日」で、ロミオを殺してジュリエットに告白しようと歌うところの表情がすごく良かったなあ…怖いけど切ない。でも城田ティボルト、歌がちょっと…調子が悪かったのか、お稽古が上手くいかなかったのか…ええと、まだ公演始まったばかりだし、この先よくなるんじゃないかなと!

そして柿澤ロミオ。城田ロミオがいつもどこか夢を見てるような感じなのに比べると、もう少し普通の青年っぽい気がしました。「恋人を探してる」とか「君がいないと千倍辛い」と言うときの城田ロミオの夢見がちな瞳がすごすぎたのかもしれませんが、柿澤くんはもうちょっとだけ地に足がついてるのかなと。そのせいもあって、モンタギューの人達とも、柿澤ロミオの方がより仲良しな感じに見えて。あと、柿澤くん、ダンス上手い! 動きが鮮やかで、「世界の王」のダンスシーンではずーっと彼を見てました。
ジュリエット会いにバルコニーに上ったシーンでは、うっかりスマホを落としてしまうというアクシデントが発生! これがまた、ジュリエットに「結婚しよう」と言う直前で。結構大きくがたん!という音がして、「あっ、あ、えと、ご、ごめんねっ、…結婚しよ!」と、うろたえながら結婚を申し込む柿澤ロミオ(笑)。あなたそんな何かのついでのように結婚申し込んじゃいけません! でも可愛かったです。神父様に結婚式挙げてやると言われたときの「ひゃっほーい!」な感じも(笑)。
でも、二幕の柿澤ロミオは本当にすごかった! 一幕までは城田ロミオと比べながら観てたんですが、二幕からはもう比べることもしなくなりました。だって、大公から追放を言い渡されたロミオが、動かないんですよー…その場にぺたんと座り込んだまま、魂が抜けたように呆然としてて。ロミオママが話しかけても、ベンヴォーリオが話しかけても、全く動かない。大公が「ヴェローナ2」を歌い始めてやっと動き出すんですけど、これがまた震えながらゆっくりと蹲るだけという。で、蹲ったら、体を震わせるだけでまた動かない。ベンヴォーリオがおずおずと声をかけると、顔だけ斜めに振り向けて彼を見るんですけど、見られたベンヴォーリオはびくっとしてそのまま何も言わずに立ち去ってしまうんです。このときのロミオの顔は角度の関係もあってよく見えないんですけど、どんな顔してたんだろう…そしてここからつながる「憎しみ~エメ」がすごくよかった! 私、死が舞台に出てるときは基本そっちに注意が向きがちなんですが、このシーンではロミオから目が離せなかったです。柿澤ロミオ、本当に素晴らしかった! あ、あと、脱いだときの筋肉もものすごかった!!(笑)

莉奈ちゃんのジュリエットは、芯が通ってる感じでとても良かったです。ロミオの追放後、神父様に相談に行く前の決然とした表情がとても良い。歌も、生で聴くのは「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」以来ですが、やっぱり初演時のCDよりずっとずっと上手くなってて。そして莉奈ちゃんはスタイルがとてもいい…舞踏会シーンのドレスが本当によく似合ってて。細くて長いきれいな脚! しかし莉奈ジュリエット、パリス伯爵に手を取られた瞬間悲鳴を上げましたよ(笑)。そんなに嫌か! 何ですか、もしや手汗がひどかったとかですか!
マーキューシオは、前回今回とどちらも水田くんだったんですが、最初観たときよりも今回の方が良くなってた気がします。お歌はちょーっと残念なままだったんですが、台詞回しがこなれてきてて。初演の石井くんの妖しいマーキューシオにより近くなってたなと。あとこの方、目力がなかなかあって、ダンサー達に囲まれてポーズ決めたときに「わあ、かっこいい!」と何度か思いました。ダンスも素敵。モンタギューの人達のところに行って帰ってきた乳母の「イケメンがいっぱいいて!」の気持ちがちょっとわかる(笑)。
ベンヴォーリオの尾上くんは、さすが歌舞伎の人、声の張りがいい! そして、面白い(笑)! 1幕のベンヴォーリオにはできるだけ馬鹿であってほしい私としては、平方ベンよりも尾上ベンの馬鹿っぷりを推したい! ロミオの行方を風に訊き、地球に訊き、そして裏切られるベンヴォーリオ(笑)。退場途中に客席通路でコケる様も、尾上ベンの方がこなれてた気がします。お芝居上手い人なんだなと。でも、やっぱり歌は平方ベンヴォーリオの方が…あと、2幕の可哀想ぶりも、平方くんの方がすごかった! 2幕のベンヴォーリオはとにかく可哀想であってほしいのです私(笑)。震えながらマーキューシオの亡骸を膝に乗せてた平方くんが忘れられませんよ。
石川禅さんのジュリエットパパは、1幕で妙に声が小さくでどうしたのかなと思ってたんですが、2幕の「娘よ」はさすがでした。その歌がじわじわ効いてたのか、ラストの霊廟のシーンで、ロミオとジュリエットの遺体を皆が引きはがそうとしたときに彼が叫ぶ「ジュリエットに触るなあっ!」でぶわっと涙が。禅さん好きだなあやっぱり。

そして、中島さんの死! 前回観た宮尾さんの死よりもさらに「死」って感じだった! 人間じゃない度合いが増してた! 宮尾さんは割と体が大きいんですが、中島さんはもう少し小さくて、色々削ぎ落とされた感じの体なのがものすごく死のダンサーに似合ってました。動き方も、なんかこう、周りの空気をあんまり動かさずに動いてるような、やっぱり人間じゃない感が強くて。素晴らしかったです。
でも、カーテンコールで柿澤くんが「中島さんと共演するのは稽古のときからすると久しぶりで、二週間か三週間ぶりで!」と中島さんに話を振り、「今のお気持ちを!」と発言を求めると、困った顔をする中島さん(笑)。城田くんを呼び寄せ、その耳に向かって何やらこしょこしょ(笑)。「えーと…中島さんは基本、この公演が終わるまでは喋っちゃいけないことになってるので」と通訳する城田くん。どこまで「死」なんですか中島さん! 宮尾さんはカーテンコールで控えめに手拍子してたのに、中島さんは「死」のままふらーっとその辺歩いてたりうつむいてたりするのがまた怖い(笑)。

ミュージカル版のロミジュリは本当に楽曲が良くて、観ていると時間の経つのがあっという間。スマホとかの日本版演出にはやっぱり「…ええと」となってしまうんですが、でも私このミュージカル大好きです。フランス版、また来日しないかなー。

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プロフィール

水瀬桂子

Author:水瀬桂子
水瀬桂子。
1月21日生まれ。水瓶座のO型。
趣味は観劇、映画鑑賞、読書。旅に出るのも好きです。
おいしいものを食べて、素敵な物語に接していられれば、この上なく幸せです。
三笠書房f-Clan文庫さんより、『妓楼には鍵の姫が住まう-死人視の男-』『妓楼には鍵の姫が住まう-黄泉がえりの人形-』が発売中です。

なお、「水瀬桂子」は「渡瀬桂子」と同一人物です。渡瀬桂子名義の近刊に『少年魔法人形 キスからはじまる契約魔法』『ある日、月の夜に。-わがままな魔女と人狼の騎士-』(ともに一迅社文庫アイリスさんより)があります。水瀬名義は、f-Clan文庫さんが初めてです。こちらは、より趣味っぽい感じのもの用になりそうな予感…。

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