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Z。

2013 - 08/19 [Mon] - 00:44

毎日毎日とにかく暑いですねー…暑い夏の友といえばホラー。恐怖映像特集やら怖い話特集やらがテレビ番組に増えてくるこのシーズン、ホラー好きにとってはちょっとばかり嬉しかったりもいたします(笑)。
とはいえ、「一体何を考えてそんなものを観るのかわからない」と言われることも多いホラーもの。世間的には、ホラー好きというのは結構肩身の狭いものでございます。ゆえに、同じくホラーを愛する者を見つけたりすると、「おお、わが心の友よ!」と叫んでがっちり抱き合ってみたくもなったりするという(笑)。もうね、ホラー友達と交わすメールなんて、冒頭の挨拶からして「ホラー!!」ですからね。スペイン語の挨拶の「オラー!」的に。

だがしかし、今年の夏は違います。
だって、大々的に宣伝して「夏休み映画!」的に映画館にかかってる映画に、ゾンビものがあるのだもの!! しかも主演はブラピですよ。彼が主演というだけで話題作の扱いを受けるわけですよ! 宣伝文句には「ゾンビ」のひと言もありませんが、ゾンビものです!! そう、「ワールド・ウォーZ」!!

いつもは基本的にホラー映画関係の詳しい感想は自粛してるんですが、この映画は…大丈夫、ですよね…? だってブラピだし。夏休み映画だし。
それに何よりこの映画、あまりホラー映画らしくもないのです。血飛沫の一つも飛ばないし、モツのひとつも出ないのです。画面にあふれる大量のゾンビさん達も、「あら、ちょーっとお肌荒れてるかしら? あと、ちょっとだけお目々が曇ってるわねえ、大丈夫?」というくらいで、別に片腕がない状態でふらふらしてるわけでも、まして上半身だけでずるずる頑張ってたりもしない。
この映画のゾンビの特徴。それは、「とにかく大群衆!」というのと、「やる気に満ち溢れてます!!」の二つ。

本当に大群衆です。基本的にゾンビって、のろのろロメロ型もやる気満々タイプも、群れてわーっと襲い掛かってくるところに恐怖があると思うんですけど。
いやもう、ここまで大群衆すぎると、むしろ笑える…!! 
宣伝映像が公開された時点で「牛追い祭!?」と言われていたくらい、とにかく大量すぎるゾンビがどわーっとあふれて積み重なる!! 積み重なりまくった結果、高ーい壁も越えるし、なんとヘリまで落とす!! 斬新です。ここまで大量のゾンビさんは初めて観ました。しかも彼ら、とってもやる気に満ち溢れてるので、走るどころかむしろダイブ! 「受け止めてこの熱いハートを!」とでもいうような勢いで、胸から飛んでいくという。ぽーんぽーんとあっちでもこっちでも飛びまくるゾンビさん達に、恐怖よりも愛しさを感じてしまいそうです。惜しむらくは、動きが速すぎる上に3Dなので、若干視認しづらい…私の動体視力では、あの環境下ですべてのゾンビさんを追うのは無理でした。追いたかったんですけど。彼らの頑張りを残らず受け止めてあげたかったんですけど。

あと、ゾンビものって、主人公とその周辺の動きに物語が限定されることが多いので、割と狭い場所での物語になることが多いんですが。この映画の主人公、ブラッド・ピット演じるジェリーの場合、国連の調査員として世界中を駆け巡るので、大変グローバルに物語が展開いたします。それも斬新。最初アメリカにいたかと思ったら、いきなり韓国に赴き、あっという間にエルサレムに行き、そしてウェールズにたどり着く。ゾンビも速いですが展開も早いです。重要キャラ的に出てきた若いウィルス学者がいきなり死ぬのもびっくりですよ。滑って転んで銃の暴発って、あんた! せめてもう少しマシな死に方はなかったんですか!?

それにしても、ブラピはセクシーでいい男ですねえ…画面にあふれるゾンビさん達のやる気を凌駕して迸る、ブラピの発する男の色気。うーん、かっこいい…惚れ惚れしちゃいます。ブラピなら確かに48時間くらい連絡が途絶えても死ぬことはない気がします。「奴なら必ず生きてるはずだ!」と国連のお友達も繰り返し言ってましたしね。国連辞める前どれだけ活躍してたんでしょうジェリーったら。

全世界的に広がったゾンビパンデミックに対抗する手段として、まさか「僕、美味しくありませんよ?」作戦(一応隠してみました)がとられるとも思ってませんでしたが、その辺含めて色々面白かったです。あ、ちなみに原作ファンは、とりあえず原作のことは忘れましょう。ちらっちらっと原作を思わせる台詞も出てきますが、別物と思った方が幸せです。ものすごくお金かけて、でも血飛沫とモツを一切排してゾンビ映画とるとこうなるんですよという感じを楽しむとよいです。低予算でいかにモツ描写を頑張るかに命を懸ける普段のゾンビものとは大違い。恋人と一緒に観るもよし、友達と観るもよし、ファミリーで観ても全然OK! そんな元気一杯ゾンビ映画でした。

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プロフィール

水瀬桂子

Author:水瀬桂子
水瀬桂子。
1月21日生まれ。水瓶座のO型。
趣味は観劇、映画鑑賞、読書。旅に出るのも好きです。
おいしいものを食べて、素敵な物語に接していられれば、この上なく幸せです。
三笠書房f-Clan文庫さんより、『妓楼には鍵の姫が住まう-死人視の男-』『妓楼には鍵の姫が住まう-黄泉がえりの人形-』が発売中です。

なお、「水瀬桂子」は「渡瀬桂子」と同一人物です。渡瀬桂子名義の近刊に『少年魔法人形 キスからはじまる契約魔法』『ある日、月の夜に。-わがままな魔女と人狼の騎士-』(ともに一迅社文庫アイリスさんより)があります。水瀬名義は、f-Clan文庫さんが初めてです。こちらは、より趣味っぽい感じのもの用になりそうな予感…。

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