瀬を渡り水の向こうへのナビゲーター   topページ > 2017年05月03日  

8回殺される市村さんとスヌーピーなアッキーとエジプトな浦井くん。

2017 - 05/03 [Wed] - 18:16

もう5月だ! GWですね! はい、それなりに連休を満喫してます。
前回の日記の後、観に行った舞台は「紳士のための愛と殺人の手引き」、「きみはいい人、チャーリー・ブラウン」、そして「王家の紋章」再演版です。このまま置いておくと感想書かないままになりそうなので、簡易版感想ということで三つまとめて。

「紳士のための愛と殺人の手引き」は、モンティ役は柿澤勇人くんで鑑賞。自分が大富豪のダイスクイス家の血を引くことを知ってしまった貧乏な青年モンティが、財産目当てに次々とダイスクイスの人々を殺していくお話。カッキー初日だったので、カーテンコールでご挨拶してくれたんですが、一幕終わって楽屋に帰ったら社会の窓が全開だったことに気づいたとか…うーん、気づかなかった(笑)。このミュージカルは、ブロードウェイでトニー賞獲ったときから観たくて、日本版か来日版を待ってたんですが、市村正親さん主演でやってくれました! 1人8役(実は9役)で殺されていくダイスクイス家の人々を演じる市村さんは、本当にお疲れ様という感じ(笑)。もうね、市村さんの魅力が最大限詰まったミュージカルでした。怖い市村さんから面白い市村さん、可愛い市村さんまで、全てが見られる! 女役も二つあるという。ヒヤシンスさんが特に面白かったなー。カッキーのモンティも面白かったですし、シルビア・グラブさんのシベラも最高でした! 宮澤エマちゃんのフィービーはとにかく可愛かったですね。再演したらぜひまた観たいです。こういう明るくて楽しいミュージカル大好き! いや、いっぱい人死んでますけど! しかも死んでるの全部市村さんなんですけど!

「きみはいい人、チャーリー・ブラウン」は、中川晃教くん目当てで行ったんですが、何しろスヌーピーをミュージカル化というのが実際に観るまで全然想像つかなくて。そしたら、あの「ピーナッツ」の短いエピソードを次々つなげてく形であの世界をそのままミュージカルにしていて、いい意味でびっくりでした。これ、作った人がえらい。よくまあ空中分解しないでお客さんを引き付けつづけることができるなあ。間に休憩まで入るのに。アッキーはさすがの歌声! そして思いのほか完璧に犬でした(笑)。着ぐるみ衣装は暑そうでしたが、遠吠えしたり唸ったり吠えたり、とにかく犬でした。チャーリー・ブラウン役の村井良大くんも、まさにチャーリー・ブラウン(笑)。ルーシー役の高垣彩陽さんはとにかく面白かったです。大好きだなあ、このルーシー。くわった剥いた目といい、いかにもおしゃまな女の子といった動き方といい、素晴らしかったです。サリー役の田野優香ちゃんはびっくりするくらい可愛くて上手かったし、ライナス役の古田一紀くんも驚きの可愛らしさでしたし、シュローダー役の東山光明くんはやたらかっこいいし、どのキャストも大変良かったです。

そして、「王家の紋章」再演版。初演は何回か観に行けたんですが、今回は都合が合わなくて一度だけ観に行きました。そしたらなんと、一階最前列!! しかも、席の位置が、下手側のちょっとオケピの上に舞台が張り出してるところの真ん前! うおお、近すぎて死ぬ…浦井健治くん演じるメンフィスがそこに立つ度に、あまりの存在感とオーラにびくっとしそうになってました(笑)。ちなみにWキャストは、キャロル:宮澤佐江ちゃん、イズミル:平方元基くんでした。今回の再演版はDVDになるということで、勿論劇場で申し込んできましたとも! ああ、このメンフィスの美しさ凛々しさ神々しさ尊さが永遠に残ると思うと幸せで幸せで(笑)。物販では、フェイスパックとうらけん印のルイボスティーを買いました。伊礼彼方くん関連のグッズの「なりきり浦井健治」がすごく面白かったですよ(笑)。
初演からだいぶブラッシュアップしているというのは事前に聞いていましたが、確かにあれこれ変わってました。うん、こっちの方がやっぱり作りとしてはいいですね。ただでさえ展開が早いお芝居なので、このくら流れをスムーズにしておく必要があるんでしょうね。初演時、「メンフィスがキャロルに腕ポキしてキャロルめそめそ泣くけど直後にキャロル腕治って元気一杯」というわけのわからない流れがかなり辛かったのですが、今回は潔くこの腕ポキを捨ててました。メンフィスがキャロルに「俺の傍を離れるんじゃないぞ」とお説教するだけにとどめてキャロルお出かけシーンにしているので、流れ的にとてもスムーズ。壁ドンがなくなってましたが、その代わりにメンフィスがキャロルを抱きしめて「愛い奴」と呟くのが導入されていたので問題なしです(笑)。メンフィスがキャロルを捕まえるシーンも、前回は結構尺取ってましたが、今回はあっさり。うん、このくらいで良いと思う! キャロルが一幕ラストでナイル河に落ちるシーンも、アイシスの手の者が突き落としたということがわかりやすくなってましたね(初演のときは勝手に落ちたのかと思ってました)。戦場でキャロルがメンフィスをかばって斬られる流れも、今回の方が断然自然。そしてラストシーンも、今回の方が絶対いい! 初演の、せっかく結婚式で幸せ感出してるのに、最終的にはアイシスお姉さまの恨み節とライアンお兄様の不安げな「キャロル…」で締めてしまうので、不穏な気配満載で話終わってないよ感が満載だったんですよね…平和に幸せにきらきらと結婚式で終わった方が、ミュージカルとしてはきれいだと思うのですよ。
浦井健治くんのメンフィスは、やっぱり素敵でした! ああ、やっぱり浦井くんの歌声が好き。ストレートプレイもいいけど、歌ってくれるとなお良い。「ビッグ・フィッシュ」も素敵でしたが、曲数が少なかったからなあ…今回の「王家の紋章」でやっと満足できた気分です。ビジュアルも勿論好きなので、浦井くんがすぐ目の前に立つ度に「ひいっ」となりつつガン見してました。何しろ二の腕の裏側の白さが目に焼き付きそうなくらいの近距離だったもので(笑)。髪のサラサラぶりが再演ではよりパワーアップしてるとは聞いてましたが、本当にサラッサラな黒髪でしたね(笑)。相変わらずの傲慢ぶり、相変わらずの「生まれながらの王様ですから」オーラ、でもそれがキャロルとの出会いでちょっとずつ変わっていくのがたまらない。サソリに刺されて死にかけた後、メンフィスとキャロルの心の距離がぐっと近づく辺りは、再演版の方がより自然でキュンキュンした気がします。殺陣もかっこよかったですねー、マント捌きが美しくて! 私の観た回は、マントをバサッとやった瞬間にうっかり冠にひっかけてしまい、二回ほど頑張ってなんとかはずすというアクシデント回だったんですが、むしろよくはずせたなと感心してしまいまして。だって、ちゃんと他の動きしながらはずすんですもの! 器用だなあ。
宮澤佐江ちゃんのキャロルは、ちょっと生意気で可愛くて、初演で観たときから大好きだったんです。今回も可愛かった! 感情の流れがわかりやすいんですよね、佐江ちゃんのキャロルって。だから感情移入もしやすいし、すごくキャラクターとして愛せる。金髪もピンクなお衣裳もとってもよく似合ってますね。でも、新妻聖子ちゃんのキャロルが今回観られなかったのはとても残念…よし、もう一回再演しよう東宝さん!(笑)
濱田めぐみさんのアイシスは、もう本当に素晴らしい歌声と存在感。悪役なのに、メンフィスへの想いを切々と歌うシーンではついついもらい泣きしてしまいます。一幕ラストで、メンフィスの傷が治ったからもうキャロルには死んでもらおう的な台詞が足されてましたが、これぞアイシス様! メンフィスが生まれながらの王であるように、アイシス様も生まれながらの女王なわけで。人の生き死にが虫けら同然なのがとても良いと思います(笑)。
そしてゲンキミルこと平方元基くんのイズミル。今回、新しいおべ~べ…もとい、新しいお衣裳が追加されてましたね。キャロルを鞭で打つシーンで、ちょっと動きやすい服装になってて。初演のときはあの鞭打ちシーンが、宮野くんに比べるとだいぶへっぴり腰だったんですが、今回は割と堂々としてましたね(笑)。しかし、せっかく動きやすいお衣裳が導入されてたのに、戦闘シーンはやっぱりずるずるしたあの衣装なので、長い袖を片手で押さえながらの剣さばきがとても大変そうでした。いえ、見た目は好きなんですけどね、あの長いお衣裳。それにしても、ゲンキミルは美しくて良いですね。お顔立ちが端正なので、理知的な王子様が似合う似合う。歌も素晴らしかったです。平方くん、どんどん歌が上手くなっていっている気がします。「レディ・ベス」の再演も楽しみです。

というわけで、やっぱりミュージカルは良いなと思いつつ日々を過ごしております。素晴らしいココロの栄養ですよ、ミュージカル。

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プロフィール

水瀬桂子

Author:水瀬桂子
水瀬桂子。
1月21日生まれ。水瓶座のO型。
趣味は観劇、映画鑑賞、読書。旅に出るのも好きです。
おいしいものを食べて、素敵な物語に接していられれば、この上なく幸せです。
三笠書房f-Clan文庫さんより、『妓楼には鍵の姫が住まう-死人視の男-』『妓楼には鍵の姫が住まう-黄泉がえりの人形-』が発売中です。

なお、「水瀬桂子」は「渡瀬桂子」と同一人物です。渡瀬桂子名義の近刊に『少年魔法人形 キスからはじまる契約魔法』『ある日、月の夜に。-わがままな魔女と人狼の騎士-』(ともに一迅社文庫アイリスさんより)があります。水瀬名義は、f-Clan文庫さんが初めてです。こちらは、より趣味っぽい感じのもの用になりそうな予感…。

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