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親愛なるダディ・ロング・レッグズ!

2014 - 03/16 [Sun] - 19:01

Huluで「ウォーキング・デッド」の続きが始まったので、ゾンビ成分は順調に補給中です。本当にこのドラマは、ゾンビものとしてよく出来てるのは勿論、人間ドラマとしても素晴らしい。私このドラマに何度泣かされたことか…オススメです。ゾンビが平気な方はぜひ観てください。何ならこのドラマでゾンビ平気になってくださいと言いたいくらいです。

そして、ミュージカル成分も本日補給してきました。シアター・クリエで上演中の「ダディ・ロング・レッグズ~足ながおじさんより~」。初演のときに「2人しか出ないミュージカルってどうなんだろう、でもこれ評判良いなあ」と気づいたときにはもうチケットが取れず、再演も逃して、今回やっと観られましたー! 
というわけで、感想です。いつものごとくネタバレしますよー。

あの有名な「足ながおじさん」をミュージカルに仕立てたこの作品。ずっと孤児院で暮らしていたジルーシャが、謎の人物「ジョン・スミス(ばりばり偽名であることを本人も最初から明かしてる)」から援助を受けて大学に行き、自立した女性に成長していくお話です。小学校の頃、給食の時間にこの本の朗読がずーっと流れてたのを覚えてます。一番印象に残ってるのは「あなたはハゲですか?」という部分なのですが(笑)。
それにしてもこのお芝居、書簡形式の小説を見事に舞台化してますね! 足ながおじさんことジャーヴィスの書斎がセットの大部分を占めていて、そこにジルーシャからの手紙を読んでるジャーヴィスがいて。ジルーシャはその手前で、幾つものトランクに囲まれながら手紙を書いてる。離れた場所にいる2人を同時に舞台に置き、ジルーシャの手紙の一部をジャーヴィスが読み上げることで、原作にはほとんど出てこないジャーヴィスの心情をお客さんに見せていて。上手いなあ、これ…ジルーシャが農場で過ごすシーンでは、書斎の棚が透けてそれはもう美しい農場の景色が後ろに見えたりして、舞台の魔法ってすごいなあと感動してきました。だから劇場に行くの好きなんですよ私。映画とは違う楽しみ方ができます。

ジルーシャを演じたのは、坂本真綾さん。声優さんとして声を聴いたことは何度かあったんですが、舞台で拝見するのはこれが初めて。うわあ綺麗な人だなあ…しかもキュートでチャーミング。そして声! なんて華のある声!! 一幕始まったときは「ちょっとお疲れなのかな?」という感じも若干ありましたが、それでもやっぱり素敵なお声でした。
スミス氏が援助の代わりにジルーシャに求めたのは、「月に一度、手紙を書くこと。手紙には、感謝の言葉は書いてはならない」ということ。様々な日常が綴られたジルーシャの手紙はウィットに富んでいて楽しく、でもその中にひっそりと混ぜ込まれた彼女の孤独や悩みがじんわりと胸にきて、「こんな手紙を毎月もらってたら、そりゃジルーシャのこと好きになるわ」というのがとっても納得できる感じ。またそれを読み上げる真綾さんの生き生きとした表情と話し方が素晴らしい!
ジャーヴィスを演じたのは、井上芳雄くん。上流階級な役が似合う人ですねー、やっぱり品がいい。そして脚が本当に長い! そしていい声ですね…最近StarSのDVDばかり観ていまして、もうこの声がないとちょっと生活できない感じになってますよ(笑)。それにしても、ジルーシャとのデュエットで、上のパートでハモるのがすごい(笑)。
ジャーヴィスは人見知りで、上流階級での人付き合いが苦手で、人生に目標もなかった人。そんな彼が、ジルーシャの手紙を読むうちに好奇心に駆られ、彼女のことをどんどん好きになっていく。ジャーヴィスとしての台詞は実はあんまりなくて、ほとんどがジルーシャの手紙を読み上げる形になっているんですが、声の調子や表情だけでジャーヴィスの気持ちがばんばん伝わってくるのがすごい。ジルーシャの近くにハンサムな男性が現れたときのジャーヴィー坊ちゃまの慌てっぷりには笑わせていただきました(笑)。猛然とタイプを打ち、空回りとしか思えないジャーヴィスとしての手紙を書き、そしてあっけなくジルーシャにふられる坊ちゃま(笑)。「坊ちゃま頑張ってー!!」と何度心の中で声援を送ったことか。足ながおじさんではなくジャーヴィスとしてジルーシャの前に現れたときの、かっこつけた感じの歩き方がまた笑える(笑)。ジルーシャが手紙の中で「彼の瞳は茶色」と言うと同時にくわっと両目を見開いて見せる井上くん、面白い! 不器用で、純粋で、なんだかとても愛おしい人でした、ジャーヴィス。

「ジャーヴィス=ダディ・ロング・レッグズ」であることを知らないジルーシャ。徐々にジャーヴィスに惹かれていく彼女が、その想いを相談できるのは親愛なるダディだけで。でも、ダディは決してお返事をくれない。何度かジャーヴィスは彼女に返事を書こうとするのですが、その度に結局彼は便箋を破いてしまうのです。だって、今更自分がダディ・ロング・レッグズであるだなんて、なかなか言い出せない。それと同時に、ジャーヴィスとしての立場も辛い。彼は本当は彼女の全てを知っている、けれど彼女はジャーヴィスに自分が孤児院の出であることを言えずに悩み、ジャーヴィスからのプロポーズを断ってしまうのです。この辺りのジルーシャとジャーヴィスが、本当に切なくて泣ける…涙ぐみながら手紙を書くジルーシャと、その手紙を読みながら天井を見上げて涙をこらえるジャーヴィス。彼女には今こそ助けが必要で、だから彼はついに自分の正体を明かすことを決心するのです。この、ジルーシャがジャーヴィスの正体を知ったときのやりとりは、結構微笑ましい(笑)。ぷんぷん怒るジルーシャと、ちょっと情けない顔のジャーヴィー坊ちゃま。そしてついには「だって君があんな生き生きした手紙送ってくるから、一体どんな生き物なのか見たくなっちゃったんだ!」と逆ギレする坊ちゃま(笑)。ああもう、なんて可愛い2人なんだろう。これぞまさしくハッピーエンド、とっても幸せな気分になれました。

このミュージカル、音楽もいいですね。とっても優しい。CDが発売になるとのことで、劇場で予約してきちゃいました。届くのが楽しみです。
音楽といえば、私にとってはちょっとびっくりだったことが。カーテンコールでバンドメンバーが出てきたときに、なんとなーく見覚えのある顔の人がいらっしゃいまして。「あれ? 誰だっけ?」と思いつつ、帰りの電車の中で公演プログラムを読んでたら、ギタリストの名前が会田敏樹さん!! 昔、「135」というグループがいまして、私結構このグループのライブに行ってたんですが、そのとき会田さんギターでよく参加してた!! 「135」の後の「風民」も好きだったので、私結構会田さんのことライブで観てる!! うわー懐かしい!! あの頃と変わらない優しい目をしていらっしゃいました。ああ、なんだかとっても嬉しい(笑)。

やっぱり舞台のお芝居って、いいですね。なんだか心の栄養をたくさん補給できた感じがします。観に行けて本当に良かったです。 

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プロフィール

水瀬桂子

Author:水瀬桂子
水瀬桂子。
1月21日生まれ。水瓶座のO型。
趣味は観劇、映画鑑賞、読書。旅に出るのも好きです。
おいしいものを食べて、素敵な物語に接していられれば、この上なく幸せです。
三笠書房f-Clan文庫さんより、『妓楼には鍵の姫が住まう-死人視の男-』『妓楼には鍵の姫が住まう-黄泉がえりの人形-』が発売中です。

なお、「水瀬桂子」は「渡瀬桂子」と同一人物です。渡瀬桂子名義の近刊に『少年魔法人形 キスからはじまる契約魔法』『ある日、月の夜に。-わがままな魔女と人狼の騎士-』(ともに一迅社文庫アイリスさんより)があります。水瀬名義は、f-Clan文庫さんが初めてです。こちらは、より趣味っぽい感じのもの用になりそうな予感…。

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