瀬を渡り水の向こうへのナビゲーター   topページ > 2013年08月25日  

三回め。

2013 - 08/25 [Sun] - 21:47

というわけで、昨日は『二都物語』の三回めの観劇に行ってまいりました。
…え? 二回目じゃないんですかって?
……いやあの。先週Zを観たのが有楽町の映画館で昼の回で、「あれ、この後帝劇行けちゃうなー」って…はい。いつもはそんなにリピートしないんですが…今回は好きな役者さんが本当にたくさん出てたので…つい。
初回が最前列の若干下手寄りで、二回目が1階中ほどの列の中央席で、3回目が2回目よりもうちょい前の上手側。色んな向きから舞台を観たので、役者さんの細かい演技を拾えて良かったですよ!…と、言い訳してみる(笑)。

回を重ねるごとに、役者さんの歌も演技もさらに素晴らしくなっていたような気がします。あと、回によってちょこっと台詞の言い方とかが変わってたり。さすが舞台は生き物ですね。たぶん毎回アドリブも入ってるんだろうなーという部分もあったりとかしますし。
プロポーズシーンの後、ミス・プロスの「この後ガチョウをさばいてくれたらね」に答えてのダーニーの「ガアガア!」というガチョウの鳴き真似、二回目に観たときは「ガッチョンチョン!」になってました(笑)。で、昨日観たときは、がばーっとミス・プロスにキスした勢いのまま、感極まった様子で拳をぷるぷる震わせて、そのまま無言で袖にはけていってしまいました。あ、タイミングはずして何も言えなかったのかな…と、それはそれで面白かったです(笑)。
カートンが法廷でダーニーを弁護するシーンの、カートンのぐでんぐでんぶりは、実は初回に観たときはちょうどルーシーの背中に隠れてしまってよく見えなかったんですが。2回目に観たときは、カートンが今にもクランチャーに向かって吐きそうな素振りを2回もしてて、クランチャーが本気で「やめてやめて!」という顔してました(笑)。で、昨日は、カートンが自分のかつらをがロリーにかぶせに行って、また戻ろうとしたらかつらが自分の袖のボタンに引っかかってぷらんぷらんしてるというアクシデントが発生! 困った顔でクランチャーを見るカートン、慌ててはずしてあげるクランチャー、この後すぐにカートンはバーサッドに向かって「よっ」と片手を挙げなくちゃいけないので時間がない! ぎりぎり間に合ってましたが、クランチャーのこのシーンでの世話焼きっぷりは大変微笑ましくて大好きです(笑)。ダーニーを囃し立てようとする仲間をクランチャーが叱ってたりもしたのですね。いいなあ、クランチャーいい奴だ! カートンともすごく仲良しさんだし。
そういえば、クランチャーとカートンがストライバーの禿げ頭を馬鹿にするシーンの台詞も、もしや日替わりだったのでしょうか…「焼け野原」とか「すっかすか」とか言い回しが変わってたような気が。「お前のすっかすかのせいで、友達がどんどん逃げていく!」って、よく考えてみればひどい台詞だなカートン!

リトル・ルーシー役は3回とも違う子役さんでしたが、どの子も可愛かった…カートンの物真似は、2回目に観た子が一番上手かったかな? カートンも「そっくりだな!」と言ってましたし。しかし、どの子も本当に可愛いものだから、ダーニーがフランスで民衆に捕まった後、「パパはどこ? パパを連れて帰ってきてくれると思ったのに!」という台詞が純粋すぎて胸に痛い…ああああ、君がそうやって無邪気に言うものだから、余計にあっさりとカートンは自分の命を捨ててしまうのだよ!!
カートンが最終的にどうなってしまうかをよーくわかった状態で観ると、ルーシーに振られた後のカートンの「ルーシー、君はきっと幸せになる。そして、その幸せのために、僕は喜んでこの身を捧げよう」という台詞が本当に辛いですね。ルーシーに恋をして、最初は「自分とは別の世界の人だから」と思おうとして、でもルーシーに頬に触れられた途端に世界が変わったような気分を味わって。一緒にはなれなかったけれども傍に居続けて、最後は本当に身を捧げてしまうという。ダーニーとルーシーの家庭が幸せに日々を送る横でカートンが歌うシーンがとても切ないんですが、間にダーニーがはさむ「幸せ」「感謝を」という台詞の言い方が本当に優しくて尊くて、それを聞いたときのカートンの表情がまた素晴らしくて。幸せを分かち合い、日々に感謝をして、いつまでもこの人達そうやって生きていけたらよかったのに!

先日の浦井教授のお講座で、「浦井さんが女性だったとしたら、この芝居の中のどの男性を選びますか?」というような質問があったんですが。確か浦井くんは「そーですねー…まあ、ダーニーですかねえ、こう、掌の上で転がせる感じが、結婚するなら一番いいんじゃないかと(笑)。カートンを選んだら身を滅ぼしますね! でも、女性はやっぱりカートンみたいな男にきゅんとなるんでしょうねー」と言ってたと思います。うん、まあ、確かに結婚するならダーニーが一番いいと思います。優しいしきちんとしてるし可愛いし。でもキャラとしてはやっぱりカートンが好みなんですよ私は! 本当に美味しいキャラなんですもん! あ、ちなみに浦井くんは「ロリーとかずっと家にいたら嫌かもですね。あんな銀行と結婚して恋とかしたことなさそうな人」と言ってましたが、ロリーいい人じゃないですか! 彼とミス・プロスの仲を全力で応援しますよ私は!(笑)

マダム・ドファルジュの歌声もまた、日々パワーを増していたように思います。「もうやめにするんだ、復讐し続けてそれでお前は一体どうなるんだ!」とドファルジュに言われて、マダムが子供みたいに「あーっ!」と叫んで机を叩くシーンが、本当に泣ける…家族全員殺されて、もう止まろうにも止まれなくなってる様が。辛い。
劇中の歌の中に「この世の中はまともじゃない」とか「あるべき姿じゃない」という言葉が何度も出てくるんですが、まともじゃない世界でそのまま突っ走ってどこへも行けなくなってしまったのがマダムで、変わろうとしたけどしがらみに縛られ続けたのがダーニーで、まともな世界なんて来ないと一番思ってたのに一番変わったのがカートンだったのかなと思います。皆が幸せになれる奇跡の時代なんてないもんなあ…うう、悲しい。

カーテンコールのStarS兄弟は、2回目も3回目も愉快でした(笑)。
2回目のときは、浦井くんがいきなり「ほいっ」とばかりに井上くんに背中を向けて、おぶされと。で、井上くんが本当におぶさると、その場でぐるぐるぐるーっと勢いよく浦井くんがまわって、適当なところで井上くんを放り出して、一人だけ軽やかに走って袖にはけるという(笑)。一人残された井上くんは、目を回したのかよろよろしながらはけていきました。で、もう1回出てきたときは、お返しとばかりに井上くんが浦井くんをおんぶして。でも、思いのほか浦井くんが重かったのか、それとも浦井くんの乗り方が悪かったのか、ものすごくよたよたする井上くん(笑)。よたよたしながら、浦井くんごと袖にはけていきました。
3回目のときは、NHKの「夢であいましょう」の放送(これ、ものすごく貴重な映像のような…スーダラ節を踊る井上芳雄なんて、他じゃ絶対観られなさそう! 浦井くんはやってくれそうだけど!)を受けて、軽やかに踊りかけた後でいきなりコマネチする浦井くんから始まりまして。「さあ、リーダーも!」と言わんばかりの視線を残して、袖にはける浦井くん! さあどうするリーダー!? と思いましたが、やっぱりお金ももらわずにリーダーがそんなことをするわけもなく(笑)。いたたまれなさそうな空気だけを残して袖に向かい、両手を前でそろえてお辞儀して去っていく井上くん。その後もう一回出てきたときは、井上くんが浦井くんにどーんとおぶさって、2人ではけていきました。
本編終わるとすっかりStarS兄弟に戻るんですねー…StarSブログも楽しく読んでますよ(笑)。何だろうこの仲良すぎる人達…。

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プロフィール

水瀬桂子

Author:水瀬桂子
水瀬桂子。
1月21日生まれ。水瓶座のO型。
趣味は観劇、映画鑑賞、読書。旅に出るのも好きです。
おいしいものを食べて、素敵な物語に接していられれば、この上なく幸せです。
三笠書房f-Clan文庫さんより、『妓楼には鍵の姫が住まう-死人視の男-』『妓楼には鍵の姫が住まう-黄泉がえりの人形-』が発売中です。

なお、「水瀬桂子」は「渡瀬桂子」と同一人物です。渡瀬桂子名義の近刊に『少年魔法人形 キスからはじまる契約魔法』『ある日、月の夜に。-わがままな魔女と人狼の騎士-』(ともに一迅社文庫アイリスさんより)があります。水瀬名義は、f-Clan文庫さんが初めてです。こちらは、より趣味っぽい感じのもの用になりそうな予感…。

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