瀬を渡り水の向こうへのナビゲーター   topページ > 2013年06月09日  

レミゼ。

2013 - 06/09 [Sun] - 01:45

StarSコンサート、DVD発売決定だそうですね。はたして歌は全部入るのでしょうか、そしてトークはどの程度入るのでしょうか…!? フルで入れましょうよトーク、何なら限定特典扱いでもかまいませんから! 福岡公演や大阪公演のコンサートレポを幾つか読んだのですが、もうどこに行ってもあの王子様達のトークははじけてたようで…しがらみから解き放たれるポーズをとったら浦井くんのズボンが裂けて大変だった話やら、「This Is The Moment」という歌のタイトルを浦井くんは「ちょっと待って」だと勘違いしてたとか…ああ生で聞きたかったそのトーク! そういえば、蛾でホタルイカだったアレは最終的には人魂にたどり着いたそうで(笑)。さすが浦井爆弾! 各地で炸裂!!

それはともかく、帝国劇場で上演中の「レ・ミゼラブル」を観てきました。実は舞台でレミゼは初めてです。
というわけで、感想です。いつものようにネタバレしますよー。

「レ・ミゼラブル」。映画よりも、やっぱり生で観る舞台の方が音楽の力を感じた気がしました。オケが冒頭の「囚人の歌」の前奏を始めた時点で、もう鳥肌が。
名曲ぞろいのミュージカルはたくさんありますが、この「レ・ミゼラブル」はその最たるもののような気がします。「夢やぶれて」、「星よ」、「オン・マイ・オウン」、「ワン・デイ・モア」、「民衆の歌」、「彼を帰して」、「カフェ・ソング」…一曲一曲の持ってる力が、本当にすごい。ミュージカルの楽曲というのはキャラクターの心情や物語の核が凝縮された結晶みたいなものなわけで、それが役者さんの演技とオケの演奏といっしょくたになってぶつかってくる舞台ミュージカルというのはすさまじい感動体験だなといつも思います。心が震えます。

ジャン・バルジャン役は、私が観た回は福井晶一さんでした。いい声だなあ…バルジャンの苦悩も愛も見事に演じきっていました。コゼットに対する呼びかけがすごく愛情に満ちてて優しくて、素敵でした…そして、マリウスを運ぶ姿も素敵(笑)。肩に担ぎ、両脇の下に手を入れて引きずり、お姫様抱っこし、瀕死のマリウスを必死に運ぶ。マリウス役は山崎育三郎くんだったので体重は割と軽そうですが、それでも大人の男を1人で担いだり抱えたりするのってかなり大変だろうなあと。でもその状態で歌ったり演技したりできるのだから、役者さんってすごい…。
ジャベール役は、川口竜也さん。この方も素晴らしく歌が上手い。バルジャンとジャベールが向かい合うシーンが何回かあるんですが、それがすごく象徴的に見えて好きです。罪人でありながら正しいことを行おうとするバルジャンと、そのバルジャンを追いかけて己の職務を全うしようとするジャベール。ジャベールの自殺のシーンは面白い映像の使い方をしてましたね。でもやっぱりそんなことで死ななくてもいいんじゃないかと思うんだジャベールくん…。
育三郎くん演じるマリウスは、コゼットに出会った瞬間から、恋に夢中な青年の目になってましたね。きらきらしてた! コゼットに夢中になりすぎて、エポニーヌが全く目に入ってなかった!! なんかこう、妹みたいなものだったんでしょうね、マリウスにとってエポニーヌは。実は映画版を観たときに、エポニーヌがあんな風に死んじゃったのにその後しれっとコゼットと幸せになるマリウスに、微妙にもやもやしたものを感じてたんですが。あれだけきらきらした瞳でコゼットを見つめられたら、「ごめんエポニーヌ諦めて!」という気分になります。革命が終わり、一人生き残ってしまったマリウスが歌う「カフェ・ソング」は泣けましたね…死んでしまった学生達を悼んで女たちが置いていったキャンドルが並ぶ中、一人歌うマリウス。その後ろにいつの間にか並んでる死んだ仲間たち。でもマリウスが手を伸ばすと彼らは後ろに下がる。何でもそうだと思いますが、残された人間の方が辛いですよ。「カフェ・ソング」のときの育三郎くんの声がまた素晴らしくて。育三郎くんの甘くて艶のある声質は、聴いていてとても耳に心地よいです。
エポニーヌ役は、平野綾ちゃん。うわあ可愛い、顔小さい! 映画版よりも舞台版の方が、エポニーヌにスポットがあたってる気がしました。マリウスとコゼットの出会いのシーンで、ちょうど彼らの後ろにエポニーヌが佇んで二人が恋に落ちる瞬間をじっと見つめてる姿にはっとさせられました。映画だとガブローシュをかばって死んでしまうエポニーヌですが、舞台版はマリウスをかばうんですね。マリウスがコゼットしか見てなくても、ひたすらに彼のことを好きだったエポニーヌ。切ない。切なすぎるよ泣けるよエポニーヌ!
そして、泣いたといえば、ガブローシュ。キャストは加藤清史郎くん! チケット確保のときは子役のスケジュールは出てなかったので、まさか清史郎くんの回がとれてるとは思いませんでしたよ。以前ハモネプの芸能人リーグに城田くん達と一緒に出てたとき、清史郎くんの透明な歌声に心底惚れ惚れしたのを覚えてます。天才子役と呼ばれて久しい彼ですが、確かにこれは才能ですね。他の子役の演技とは段違い。ガブローシュの死ぬ場面は、だーっと涙が出ました。もー泣けた泣けた。卑怯だよあの演出、バリケードの外で弾拾って戻ってきてにこって笑った瞬間に撃たれるって…。
そして、アンジョルラス役は上原理生くんでした。実は今回、とても観たかった役者さん。キャストスケジュールと睨めっこして、「育三郎くんと上原くんが出てる回!」ということで日を選びました。上原くんは、前回のロミジュリでティボルトを演じてたときに初めて観て、その声量と迫力に心底たまげたのです。今回も素晴らしい歌唱力。青年陣の中では一番上手かったような気が。背も高いし頼りがいのある感じで、アンジョルラス役にすごくはまってますよね。ついつい休憩時間に販売コーナーで、ロミジュリのCDを買ってしまいましたよ…育三郎くん版。城田くん版持ってるけど、上原くんのティボルトは育三郎くん版の方なんですもの…育三郎くんのロミオも聴きたかったし、昆ちゃんの歌声も大好きだし、前から欲しかったんですよ実はこれ(と言い訳をしてみる)。

しかし、ストーリーを完全に知った状態で観ると、「ワン・デイ・モア」を高らかに歌う学生達を見ながら「ああ駄目駄目やめときなさい!」という気分になりますね。自由と栄光を夢見る彼らがその後どうなるかを知ってる身としては、なんかもう悲しくなっちゃって。彼らが目を輝かせてバリケードの向こうに夢を見れば見るほど、胸がぎゅーっとなります。勝てないんだよー、皆死んじゃうんだってばー、だからやめてよー! ああ私、絶対に予知能力者にはなりたくない、未来が読めて起こる悲劇を先に知ってしまうのってきっとこんな気分なんだろうなあ…。

今回は一階席後方ど真ん中の席だったので、舞台まではちょっと距離がありましたが、その分全体が見渡せる感じでした。全体を見渡して観ると、画として大変美しく作られてる舞台なんだなあと。人の配置とか動き方とか、色々完璧で、本当に完成度が高い。
本当に、何もかも素晴らしいミュージカルでした。また観たくなりますねこれは確かに!

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プロフィール

水瀬桂子

Author:水瀬桂子
水瀬桂子。
1月21日生まれ。水瓶座のO型。
趣味は観劇、映画鑑賞、読書。旅に出るのも好きです。
おいしいものを食べて、素敵な物語に接していられれば、この上なく幸せです。
三笠書房f-Clan文庫さんより、『妓楼には鍵の姫が住まう-死人視の男-』『妓楼には鍵の姫が住まう-黄泉がえりの人形-』が発売中です。

なお、「水瀬桂子」は「渡瀬桂子」と同一人物です。渡瀬桂子名義の近刊に『少年魔法人形 キスからはじまる契約魔法』『ある日、月の夜に。-わがままな魔女と人狼の騎士-』(ともに一迅社文庫アイリスさんより)があります。水瀬名義は、f-Clan文庫さんが初めてです。こちらは、より趣味っぽい感じのもの用になりそうな予感…。

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