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いかんいかん。

2012 - 09/30 [Sun] - 16:50

ここ最近の気温変化で風邪気味で…なんていう間に、気づけば観劇日から一週間過ぎてしまいましたよ。ていうか一緒に芝居観た友人から風邪うつされたよーな気も…どうにも免疫系には自信がありません。周囲で風邪が流行れば風邪をひく。流行ってなくても風邪をひく。インフルエンザは予防接種受けてもかかる。もっと頑張れ私の体!

それはともかく、シアタークリエでやってた「CROSS ROAD」という朗読劇の感想です。HPがちょっと面白かったので、リンクを貼ってみました。劇中で演奏された音楽が聴けますよー。

ニコロ・パガニーニをご存知でしょうか。その演奏のあまりの素晴らしさに、悪魔と契約したのだと噂されたヴァイオリニスト。観客は彼の演奏を聴きながら十字を切り、演奏中に彼が宙に浮いているのを見たなどという者も現れ、ついには死後に埋葬を拒否され、防腐処理された遺体が百年くらい各地を転々とする羽目になったという哀れな天才。
このお芝居の中で、彼は、十字路に棲む音楽の悪魔アムドゥスキアスと契約してその才能を得たことになっています。もともと彼には、才能があったのです。自分が天才じゃないことがすぐにわかってしまい、絶望してしまう程度には。そんな彼に悪魔は語りかけたのです。「素晴らしい音楽の才能をあげましょう。けれど、その代わりにあなたの魂をいただきます。けれどそれは、あなたが百万曲演奏した後のこと。どうですか? 百万曲ですよ! それだけの間、素晴らしい演奏ができるんです。いいでしょう?」と…。
お芝居は、彼の死後、荒れ果てた彼の屋敷をロマの娘ミーシャが訪れるところから始まります。屋敷に今なお一人で住んでいる執事のアルマンドは、すげなくミーシャを追い返そうとする。けれど、ミーシャがパガニーニが愛用していたヴァイオリン「カノン」を預かってきていることを知ったアルマンドは、ミーシャを屋敷の中に招き入れます。そして、二人の回想によって、パガニーニの物語が語られるのです。

朗読劇でございます。キャストは三人。パガニーニ役に、元宝塚の紫吹淳さん。ミーシャ役が声優の林原めぐみさん。執事のアルマンドが山寺宏一さん。林原さんと山寺さんは他の登場人物も兼ねてまして、特に山寺さんは一体何役やってるんだという感じで。アルマンド、悪魔アムドゥスキアス、音楽の先生、パガニーニの父(最初は母もやってましたが、ミーシャに「うわー微妙ー…」と言われた末に役を奪われてました)、ベルリオーズ等々、さすが七色の声を持つ御方。
私、山寺さんが大好きなのです。むかーし彼が出した「GAP SYSTEM」というコントCD持ってたくらい(笑)。この方が洋画の吹き替えやってるとものすごく安心して観られます。今回初めて生で拝見しましたが、やっぱり声がいい! そして上手い! そして一体どっから出してるんだその声!!(笑)アムドゥスキアスがパガニーニに色んな楽器の真似を披露するシーンがあるんですが、エレキギターだの尺八だの習いたての下手っぴなヴァイオリンだのテルミンの一番高い音だのと、まあ本当に色々な音が出る出る。人間の喉って、そんな音まで出せるんですねえ…すごい。山寺さん演じる音楽の悪魔アムドゥスキアスは、恐ろしくもどこかチャーミングで素敵でしたよ。
林原さんもまた大好きな声優さんです。たぶん最初に認識したのは小学生の頃見てた「魔神英雄伝ワタル」のヒミコ役…あ、これ、山寺さんも出てましたね。最近だとやっぱり綾波でしょうか。それにしても、林原さんは年を取らない…今回、素敵なドレス姿で舞台に立っていらっしゃったのですが、大変可愛らしかったです。声優さんは声のお仕事なわけですが、やっぱり表情も演技に合わせて変わるんですね。天真爛漫なミーシャを演じてるときの林原さんはとても少女っぽく、パガニーニの母を演じているときはとても落ち着いた大人の女性の表情をされていました。
パガニーニ役の紫吹淳さんは、私は今回初めて拝見する方でした(宝塚方面はあまり詳しくないのです…)。中性的に、そして魅力的にパガニーニを演じていらっしゃいました。まだ少年の頃、「ぼくのこと、誇りに思う?」とお母さんに尋ねたパガニーニの純真さ。「あなたは天才よ」とお母さんに言われ、「でも僕は天才じゃないんだよ」と呟くときの絶望感。悪魔と契約し、素晴らしい演奏をすればするほど、人から恐れられて孤独になっていく彼の孤独。ついに百万曲めを演奏する直前、「自分は孤独じゃなかった、自分のそばには常に音楽がいたんだ」と気づいて幸せそうに微笑む表情。とても素敵でした。

そして今回の舞台上には、キャストのほかに音楽担当のCasanova Stringsの方々が三人いらっしゃいまして。ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの生演奏が、そのまま芝居とからんでいく形になっていました。楽曲は今回全て書き下ろしのオリジナルのものだったそうです。何しろパガニーニがテーマなので、素晴らしい早弾き! 特に第二幕始まってすぐの曲がすごかったですね。あと、どこの曲だったか忘れてしまったんですが、チェロの人が早弾きやる前にいつの間にかジャケット脱いでて(笑)。ふっと目をやったらシャツだけになってて「あれっ!?」と。
公演プログラムにCDがついてたので、家に帰ってからお芝居の内容を思い出しつつ聴きました。

私は楽器といえばピアノくらいしかやったことがないのですが、音楽の力はすごいですね。聴いてるだけで自然と心が震えます。昔、デイヴィッド・ギャレットの来日リサイタルに行ったときに、確かパガニーニの曲もあったなあ…イケメンヴァイオリニストで有名なギャレットさん。モデルもやってる方。顔に魅かれて観に行った…のも半分あるけど、演奏も素晴らしかったですよ!

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プロフィール

水瀬桂子

Author:水瀬桂子
水瀬桂子。
1月21日生まれ。水瓶座のO型。
趣味は観劇、映画鑑賞、読書。旅に出るのも好きです。
おいしいものを食べて、素敵な物語に接していられれば、この上なく幸せです。
三笠書房f-Clan文庫さんより、『妓楼には鍵の姫が住まう-死人視の男-』『妓楼には鍵の姫が住まう-黄泉がえりの人形-』が発売中です。

なお、「水瀬桂子」は「渡瀬桂子」と同一人物です。渡瀬桂子名義の近刊に『少年魔法人形 キスからはじまる契約魔法』『ある日、月の夜に。-わがままな魔女と人狼の騎士-』(ともに一迅社文庫アイリスさんより)があります。水瀬名義は、f-Clan文庫さんが初めてです。こちらは、より趣味っぽい感じのもの用になりそうな予感…。

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