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8回殺される市村さんとスヌーピーなアッキーとエジプトな浦井くん。

2017 - 05/03 [Wed] - 18:16

もう5月だ! GWですね! はい、それなりに連休を満喫してます。
前回の日記の後、観に行った舞台は「紳士のための愛と殺人の手引き」、「きみはいい人、チャーリー・ブラウン」、そして「王家の紋章」再演版です。このまま置いておくと感想書かないままになりそうなので、簡易版感想ということで三つまとめて。

「紳士のための愛と殺人の手引き」は、モンティ役は柿澤勇人くんで鑑賞。自分が大富豪のダイスクイス家の血を引くことを知ってしまった貧乏な青年モンティが、財産目当てに次々とダイスクイスの人々を殺していくお話。カッキー初日だったので、カーテンコールでご挨拶してくれたんですが、一幕終わって楽屋に帰ったら社会の窓が全開だったことに気づいたとか…うーん、気づかなかった(笑)。このミュージカルは、ブロードウェイでトニー賞獲ったときから観たくて、日本版か来日版を待ってたんですが、市村正親さん主演でやってくれました! 1人8役(実は9役)で殺されていくダイスクイス家の人々を演じる市村さんは、本当にお疲れ様という感じ(笑)。もうね、市村さんの魅力が最大限詰まったミュージカルでした。怖い市村さんから面白い市村さん、可愛い市村さんまで、全てが見られる! 女役も二つあるという。ヒヤシンスさんが特に面白かったなー。カッキーのモンティも面白かったですし、シルビア・グラブさんのシベラも最高でした! 宮澤エマちゃんのフィービーはとにかく可愛かったですね。再演したらぜひまた観たいです。こういう明るくて楽しいミュージカル大好き! いや、いっぱい人死んでますけど! しかも死んでるの全部市村さんなんですけど!

「きみはいい人、チャーリー・ブラウン」は、中川晃教くん目当てで行ったんですが、何しろスヌーピーをミュージカル化というのが実際に観るまで全然想像つかなくて。そしたら、あの「ピーナッツ」の短いエピソードを次々つなげてく形であの世界をそのままミュージカルにしていて、いい意味でびっくりでした。これ、作った人がえらい。よくまあ空中分解しないでお客さんを引き付けつづけることができるなあ。間に休憩まで入るのに。アッキーはさすがの歌声! そして思いのほか完璧に犬でした(笑)。着ぐるみ衣装は暑そうでしたが、遠吠えしたり唸ったり吠えたり、とにかく犬でした。チャーリー・ブラウン役の村井良大くんも、まさにチャーリー・ブラウン(笑)。ルーシー役の高垣彩陽さんはとにかく面白かったです。大好きだなあ、このルーシー。くわった剥いた目といい、いかにもおしゃまな女の子といった動き方といい、素晴らしかったです。サリー役の田野優香ちゃんはびっくりするくらい可愛くて上手かったし、ライナス役の古田一紀くんも驚きの可愛らしさでしたし、シュローダー役の東山光明くんはやたらかっこいいし、どのキャストも大変良かったです。

そして、「王家の紋章」再演版。初演は何回か観に行けたんですが、今回は都合が合わなくて一度だけ観に行きました。そしたらなんと、一階最前列!! しかも、席の位置が、下手側のちょっとオケピの上に舞台が張り出してるところの真ん前! うおお、近すぎて死ぬ…浦井健治くん演じるメンフィスがそこに立つ度に、あまりの存在感とオーラにびくっとしそうになってました(笑)。ちなみにWキャストは、キャロル:宮澤佐江ちゃん、イズミル:平方元基くんでした。今回の再演版はDVDになるということで、勿論劇場で申し込んできましたとも! ああ、このメンフィスの美しさ凛々しさ神々しさ尊さが永遠に残ると思うと幸せで幸せで(笑)。物販では、フェイスパックとうらけん印のルイボスティーを買いました。伊礼彼方くん関連のグッズの「なりきり浦井健治」がすごく面白かったですよ(笑)。
初演からだいぶブラッシュアップしているというのは事前に聞いていましたが、確かにあれこれ変わってました。うん、こっちの方がやっぱり作りとしてはいいですね。ただでさえ展開が早いお芝居なので、このくら流れをスムーズにしておく必要があるんでしょうね。初演時、「メンフィスがキャロルに腕ポキしてキャロルめそめそ泣くけど直後にキャロル腕治って元気一杯」というわけのわからない流れがかなり辛かったのですが、今回は潔くこの腕ポキを捨ててました。メンフィスがキャロルに「俺の傍を離れるんじゃないぞ」とお説教するだけにとどめてキャロルお出かけシーンにしているので、流れ的にとてもスムーズ。壁ドンがなくなってましたが、その代わりにメンフィスがキャロルを抱きしめて「愛い奴」と呟くのが導入されていたので問題なしです(笑)。メンフィスがキャロルを捕まえるシーンも、前回は結構尺取ってましたが、今回はあっさり。うん、このくらいで良いと思う! キャロルが一幕ラストでナイル河に落ちるシーンも、アイシスの手の者が突き落としたということがわかりやすくなってましたね(初演のときは勝手に落ちたのかと思ってました)。戦場でキャロルがメンフィスをかばって斬られる流れも、今回の方が断然自然。そしてラストシーンも、今回の方が絶対いい! 初演の、せっかく結婚式で幸せ感出してるのに、最終的にはアイシスお姉さまの恨み節とライアンお兄様の不安げな「キャロル…」で締めてしまうので、不穏な気配満載で話終わってないよ感が満載だったんですよね…平和に幸せにきらきらと結婚式で終わった方が、ミュージカルとしてはきれいだと思うのですよ。
浦井健治くんのメンフィスは、やっぱり素敵でした! ああ、やっぱり浦井くんの歌声が好き。ストレートプレイもいいけど、歌ってくれるとなお良い。「ビッグ・フィッシュ」も素敵でしたが、曲数が少なかったからなあ…今回の「王家の紋章」でやっと満足できた気分です。ビジュアルも勿論好きなので、浦井くんがすぐ目の前に立つ度に「ひいっ」となりつつガン見してました。何しろ二の腕の裏側の白さが目に焼き付きそうなくらいの近距離だったもので(笑)。髪のサラサラぶりが再演ではよりパワーアップしてるとは聞いてましたが、本当にサラッサラな黒髪でしたね(笑)。相変わらずの傲慢ぶり、相変わらずの「生まれながらの王様ですから」オーラ、でもそれがキャロルとの出会いでちょっとずつ変わっていくのがたまらない。サソリに刺されて死にかけた後、メンフィスとキャロルの心の距離がぐっと近づく辺りは、再演版の方がより自然でキュンキュンした気がします。殺陣もかっこよかったですねー、マント捌きが美しくて! 私の観た回は、マントをバサッとやった瞬間にうっかり冠にひっかけてしまい、二回ほど頑張ってなんとかはずすというアクシデント回だったんですが、むしろよくはずせたなと感心してしまいまして。だって、ちゃんと他の動きしながらはずすんですもの! 器用だなあ。
宮澤佐江ちゃんのキャロルは、ちょっと生意気で可愛くて、初演で観たときから大好きだったんです。今回も可愛かった! 感情の流れがわかりやすいんですよね、佐江ちゃんのキャロルって。だから感情移入もしやすいし、すごくキャラクターとして愛せる。金髪もピンクなお衣裳もとってもよく似合ってますね。でも、新妻聖子ちゃんのキャロルが今回観られなかったのはとても残念…よし、もう一回再演しよう東宝さん!(笑)
濱田めぐみさんのアイシスは、もう本当に素晴らしい歌声と存在感。悪役なのに、メンフィスへの想いを切々と歌うシーンではついついもらい泣きしてしまいます。一幕ラストで、メンフィスの傷が治ったからもうキャロルには死んでもらおう的な台詞が足されてましたが、これぞアイシス様! メンフィスが生まれながらの王であるように、アイシス様も生まれながらの女王なわけで。人の生き死にが虫けら同然なのがとても良いと思います(笑)。
そしてゲンキミルこと平方元基くんのイズミル。今回、新しいおべ~べ…もとい、新しいお衣裳が追加されてましたね。キャロルを鞭で打つシーンで、ちょっと動きやすい服装になってて。初演のときはあの鞭打ちシーンが、宮野くんに比べるとだいぶへっぴり腰だったんですが、今回は割と堂々としてましたね(笑)。しかし、せっかく動きやすいお衣裳が導入されてたのに、戦闘シーンはやっぱりずるずるしたあの衣装なので、長い袖を片手で押さえながらの剣さばきがとても大変そうでした。いえ、見た目は好きなんですけどね、あの長いお衣裳。それにしても、ゲンキミルは美しくて良いですね。お顔立ちが端正なので、理知的な王子様が似合う似合う。歌も素晴らしかったです。平方くん、どんどん歌が上手くなっていっている気がします。「レディ・ベス」の再演も楽しみです。

というわけで、やっぱりミュージカルは良いなと思いつつ日々を過ごしております。素晴らしいココロの栄養ですよ、ミュージカル。

不信―彼女が嘘をつく理由。

2017 - 04/09 [Sun] - 00:24

おお、気づけばもう4月なんですね…3月は、石川禅さんのコンサートに行って幸せをかみしめたり、「アルジャーノンに花束を」を観てやっぱり大泣きしたり、「ラ・ラ・ランド」を観てライアン・ゴスリングのちょっと情けないお顔にノックアウトされたり、「令嬢ジュリー」を観て城田優くんの美しさに浸りつつも物語の展開にどどんと重たい気分になったり、トニー賞コンサートを観に行って日米トップクラスの4人の競演に昇天しそうになったりとイベント盛り沢山でした。禅さんのソロコンサートは、これまでずっとチケット取れなくて、今回やっと行けて本当に幸せでした。禅さんの声大好きなんですよー。そして今回は、踊る禅さん! 色々進行間違えて戸惑う禅さん! 歌いながら感極まってちょっと泣いちゃう禅さん!! 演出かと思ったら本当に転んで座り込んでた禅さん!(笑) 様々堪能させていただきました。ああもう禅さん大好き、愛しくてたまらない!! キャストを一新しての「アルジャーノンに花束を」は、やっぱり浦井健治くんのチャーリィの印象が私の中ではものすごく強いんですけど、でも矢田くんのチャーリィもとても良かった…もう、2幕後半はずっと泣いてました。しかも鞄足元に置いてたもんだからハンカチ取り出せなくて、ずっと手で涙を拭ってた(笑)。「ぽろぽろ」とか「つーっ」とかじゃなくて、もう「ぼろぼろぼろっ!」と勢いよく涙が出て大変でした(笑)。「ラ・ラ・ランド」は、ライアン・ゴスリングのあの情けない笑顔がとても好きで(笑)。ていうか私、この映画好きだなあ…ストーリーはとてもシンプルなんですが、とにかく楽曲がいいし、色鮮やかで画も綺麗だし、主役二人どちらも感情移入しやすくて。ラストの、あの一瞬で時が巻き戻って違う時間軸を思い描くシーンは、絶対ミュージカルじゃないとできない作り。素晴らしかった! 「令嬢ジュリー」は、重たかったですね…ずしん、ときた。お嬢様が堕ちていく様には、そもそもお嬢様は堕ちたくてしょうがなかったのかなと思わせる感じもあったりして。野心はあるのに結局召使の枠を超えられない城田くん演じるジャンも悲しかった。でも、ジャンとお嬢様が関係を持った後の、ジャンとお嬢様の関係性の逆転はとても面白かったですね。ふらふらと舞台に戻ってきたお嬢様の姿と、その後で出てきたジャンの立ち姿だけで、ああもうお嬢様はジャンのものになってしまったんだなと観客にわからせる。そういえば、私の席は舞台の真横にあったので、ジャンがお嬢様をベンチに押し倒して上からのしかかるシーンでは、城田くんの顔は全く見えなかったんですが、かわりに背中やお尻をガン見できるポジションで、「…うむ、これはこれで美味しいアングルじゃのう」と一人胸の中でうなずいていました(笑)。あのシーン、城田くんの背中側から観るとものすごくエロいんですよ! トニー賞コンサートは、帰ってからWOWOWの録画を観直したりもしましたけど、とにかくあれをあの会場で生で聴けたというのが幸せでならない。ケリー・オハラ! マシュー・モリソン! 井上芳雄! 濱田めぐみ! ああ、なんて贅沢!! ケリーさんもマシューさんも本当に素敵でした。ブロードウェイトップクラスの役者さんの舞台上での華ときたらもう…一度でいいから生のミュージカルの舞台でこの2人を観てみたい。井上くんが、「僕、別に司会じゃないんですけど」と言いつつも完璧に司会として全てを回してる様もとても面白かったですね(笑)。説明しながら「キャバレー」の歌を歌ってるのがすごく好きでした。マシューさんと一緒に歌った「シティ・オブ・エンジェルス」も素晴らしかった! いつか井上くんもニューヨークの舞台に出たりするのでしょうか。…それはぜひ観てみたいですね。

なんて、ブログに書けてなかった3月の諸々を総括し終わったところで、エイプリルフールに観に行ったお芝居の感想を。
「不信―彼女が嘘をつく理由」を観てきました。東京芸術劇場シアターイーストにて。三谷幸喜作・演出、段田安則、優香、栗原秀雄、戸田恵子による四人芝居。すごく面白かったんですけど、同時にものすごく怖くって!! もはやホラーですよこれ!! うわああ、観に行って良かったチケット取れて良かったあああ!! 
というわけで感想です。ネタバレしますので、もしこれから観るという方がいらっしゃいましたら、お芝居観終わってからにしてくださいませね。

二組の夫婦のお話です。といっても、この夫婦に名前はありません。少なくとも劇中で一度も名前は出てこない。でも、それでは説明しづらいので、仮に役者さんの名前をあてましょう。一組目の夫婦は、段田さんと優香さん。二組目の夫婦は、栗原さんと戸田さん。この二組のお家は、どうやら同じ庭を共有する形で向かい合っている模様。新しく引っ越してきた段田さんと優香さんは、お隣の栗原さん戸田さんのお家に御挨拶に行きました。が、そこで気になったのは…家の臭い。どこの家にだって特有の臭いがありますが、栗原さんの家の臭いは、息をするのが辛いレベル。どうやらその原因は、お家で飼っている超高齢なヨークシャーテリア「オサムシ」の臭いのよう。でもまあ、お隣ですから、面と向かって指摘することもできません。段田さんも優香さんも無難にお付き合いは続けようとしますが…ある日、優香さんは見てしまいました。隣町のスーパーで、戸田さんが万引きをする様を。いかにも手慣れたその様子に、優香さんは常習犯のにおいを嗅ぎつけます。気になって戸田さんの様子を窺いだす優香さん。戸田さんの行動はエスカレートするばかり。ついに優香さんは段田さんをたきつけ、お隣の旦那さんに進言することにしました。が、栗原さんは妻がそんな行いをしているとは認めず、戸田さんも勿論どれもきちんと買ったものだと言います。栗原さんに進言するときに、優香さんではなく段田さんが目撃したのだとして言ったのもいけませんでした。栗原さんに詳細を問い詰められても段田さんには答えることができず、結局全ては段田さんの妄想ということで片づけることになってしまうのでした。
しかし、後日、段田さんは栗原さんに呼び出され、実は栗原さんが戸田さんの行いを知っていたことを明かされます。栗原さんは口止め料として200万を段田さんに手渡し、「決してこのことは警察には言わないでほしい」と頼みました。段田さんは渡されたお金をしめしめと懐に入れ、一万円のクッキーを買ってきて「お隣の御主人から」と優香さんに渡しました。が、そんなことで優香さんは納得できません。戸田さんとご近所づきあいを続けながら、さらにエスカレートする戸田さんの行動にやきもきするばかり。とうとう戸田さんは優香さんの家からも様々なものを盗むようになっていったのです。ついに優香さんは段田さんと共に警察を訪れ、戸田さんのことを相談することにしました。が、そこで現れたのはなんと栗原さん! 実は栗原さんの御職業は警察官だったのです。
優香さん達が警察に通報してしまったことで栗原さんは警察をやめることになりましたが、栗原さんはそれを妻には隠して、探偵事務所で働くことに。そしてある日、庭を眺めていた優香さんは、お隣の御主人が庭に穴を掘っていることに気づきます。尋ねてみると、「池を作っている」とのこと。随分と大きく深い穴を掘って、コンクリートで底をならすつもりのようです。そのとき、優香さんの胸にひとつの疑惑がわきました。「近頃、お隣の奥さんを見かけないわ。…もしかして、お隣の御主人が殺してあそこに埋めるつもりなのでは?」――そして、この優香さんの疑惑が、やがて恐ろしい事態を招くことになるのです…。

シアターイーストは今回初めて入った劇場だったんですが、本当にミニシアター。この客席数でよくチケット取れたな私! しかも、舞台位置が面白い。劇場の真ん中に舞台が作ってあって、客席がそれを左右から挟み込む形。だから、役者さんの向きによっては表情が見えないんですけど、こっちを向いて芝居した後はちゃんと反対側も向いてくれるので、そんなに不自由は感じなかったですね。私がいたのは前から三列目くらいだったんですが、まあ近いこと近いこと! おかげでものすごく濃密で緊張感にあふれた感じが味わえました。でも、やっぱり三谷さんの舞台なので、ちょいちょい笑えるという。良い舞台でしたねーとても。
優香さんは「酒と涙とジキルとハイド」でも観ましたが、やっぱり芝居上手いですね! 可愛いし、いい女優さん。今回の舞台では、実に無邪気に全てを引っ掻き回してくれました。ていうか、このメンバーに放り込まれて一歩もひかず存分に芝居できる優香さんすごい。全然負けてない。公演パンフレットに、三谷さんが優香さんの役のヒントとして「子供の頃から小さな嘘ばかりついてきて、周りに信じてもらえてない人」と伝えたとありました。「唯一、旦那さんからは信じてもらえてる」と。確かに優香さんの役は、息をするように自然に嘘をつく役。栗原さんと戸田さんの家を訪れたときに、段田さんはわかりやすく臭いに参ってる顔をするんですが、優香さんは全然平気な顔してるんですよね。で、家に帰ってから「あの臭いときたら!」と言う。戸田さんに俳句の手ほどきを受けに行くときも、ネットで拾ってきた有名な俳句をさも自分で考えたかのように披露する。栗原さんに戸田さんの万引き行為を伝えに行くときは、自分ではなく段田さんが見たことにする。それで嘘がばれたら、しれっと段田さんの妄想ということにする。ああこういう人っているよなあ、確かに…そして、優香さんがついていた嘘がもう一つ、芝居半ばでばれるくだり。なぜわざわざ隣町のスーパーに行ったのかと段田さんに尋ねられて、優香さんが「その店がこの辺じゃ一番安いのよ」と答え、なのに後に栗原さんによってその店は高級食材しか扱わないと明かされる。じゃあどうして優香さんはその店を安いといったのか…これ、ずっと気になってたんですが、芝居の最後で嘘の理由が明かされたときの優香さんの表情ときたら! 目を細めて、実に優美で穏やかな笑みを浮かべて…ああ、本当に素晴らしい女優さんだなと思いました。怖っ! 優香さんが可愛いものだから割と普通に受け止めてましたが、そもそも優香さんの役って、ちょっと行動が行きすぎてる部分が多いんですよね。ちょいちょい怖いというか…栗原さん夫婦が家に来たときに、もう遅い時間だから帰らなくちゃと言われて「何で帰っちゃうんですか!」と地団太踏みながら言うところとか、そもそも盗まれたものを確認するためとはいえ平気で他人の家に不法侵入しちゃうところとか。ラストの栗原さんの独白で、優香さんを指して「何なんですか、あの人は…」というのがありましたけど、戸田さんの異常性に隠れて目立たないとはいえ、優香さんもかなり怖い。戸田さんが隣に住んでるのも嫌だけど、この優香さんが隣に住んでるのも私は嫌だ。
段田さんは基本的にコミカルな雰囲気で芝居されてましたね。優香さんと随分年が離れてますけど、優香さんときゃっきゃしてると本当に夫婦みたいに見える(笑)。時に行動が先走りすぎる優香さんを諌めつつ、でも諌めきれずに優香さんの行動に付き合ってしまう段田さん。ああ、こういう旦那さんっているいる(笑)。今回のお芝居の中で、一番三谷さんらしいキャラクターという感じもしましたね。常識人ポジションで、周りのエキセントリックな人々に振り回される役どころ。でも、段田さんもまた優香さんに嘘をつく。200万もらったことを隠して、1万円のクッキーでごまかしてしまう。じゃあ残りの199万はどこへいったのかと思ってたら…うおお、そうきますか! コミカルな演技が多かった分、ラストの静かな怒りを燃やす瞳の怖さがすごかったです。ああ段田さん大好き。素晴らしい役者さん!
栗原秀雄さんは、『真田丸』で叔父上役をされてた方ですね。いい声だなあと思ってたら、劇団四季にいた方だったんですね! 栗原さんの役は、なんというか不幸な役で…奥さんが万引きのスリルを楽しんでしまうクレプトマニアだということにはとっくに気づいていて、彼女が万引きした店には後でこっそり支払いに行ってて。彼女がそんな風に病んでしまったのは自分が忙しくて彼女にかまってやれなかったからだと思っていて、今でも奥さんのことをすごく愛していて。でも、それもも限界だと、心の底では気づいていて。超高齢だった犬のオサムシが死んだ後、戸田さんに向かって「次に飼うなら何がいい?」と訊きつつ、ゆっくりと背後から歩み寄っていくシーン…あれ、私かなり本気で後ろから首を絞めに行ったんだと思ってたんですけど!! しかもその後池作ってるし! 優香さんじゃなくても絶対奥さん殺して埋めちゃったんだと思うって絶対!! で、優香さんが段田さんと共に「実は奥さん殺してそこに埋める気なんでしょ?」と言いに行くと、必ず後ろから戸田さんが「何の騒ぎ?」と現れるという…2連続でこれやられると、かなり脱力しますね(笑)。でも、3度目はなかった。うん、なかったよ…。
戸田さんは本当に、狂気と異常性が迸る役どころで!! 戸田さん上手いので、本当に怖いんですよ…ああこの人壊れてるんだなっていうのが、じわじわわかってくるのが怖い。でも、描き方は三谷さんなのでやっぱりコミカル。まくろの頭を万引きするシーンとかね(笑)。とはいえ、どんどん行動はエスカレートしていくし、俳句教室のくだりで優香さんに馬鹿にされたと気づいた戸田さんが「…ふんっ…ふん…っ」って鼻から息を吐くシーンは容赦なく怖かった! あと、どこだったか、戸田さんが「…ふふっ」ってさもおかしそうに笑うところ…ぞぞっとしました。ホラー映画みたいだった! 戸田さんが段田さんと優香さんをどこまでも追いかけてくるシーンも怖いっちゃ怖いですけど、段田さんと優香さんの逃げ方が面白いので、ここは笑えるシーンでした(笑)。

優香さんに二度も殺人を疑われた栗原さん。二度目のときに優香さんに「一度埋めたと思われた場所に、その後本当に埋めてるとは疑われないんじゃないかと思ったんでしょう?」と言われて、そうか確かにそうだなと思ってしまった栗原さんは、どうやらその後本当に戸田さんを殺して庭に埋めて…でも、その犯行はどうやらばれてしまったよう。だけど、そもそも優香さんがそんな疑いを栗原さんにかけなければ、栗原さんが己の中にあった殺意を現実のものとすることもなかったはず。おそらくは逮捕された後と思われる栗原さんの独白は、ずしりと重たかったですね。そして、「いつかあの夫婦も、他人の些細なひと言によって、人生の岐路に立たされればいい」という言葉は、まさに呪い以外の何物でもなく。その呪いが現実になったかのような、ラストシーンの優香さんと段田さん。「ねえ、君は隣町のスーパーは安いって言ってたけど、あの店、本当は高級食材しか扱ってないよね。どうして君はそんなに頻繁に隣町に行くの?」「ねえあなた、お隣の御主人からもらった200万円のことだけど」――互いがついた嘘が暴かれて、そしてこの夫婦はこの先どうなるのか。…うーん、怖っ。やっぱりこれホラーだな! 大変面白かったです。WOWOWで放送してくれないかなー。

デスノートコンサート!

2017 - 03/13 [Mon] - 01:45

「デスノート THE CONCERT」を観てきました。赤坂ACTシアターにて。ミュージカル「デスノート」が今年再演されるので、その前にコンサートであの感動をもう一度! な感じでした。楽しかった! テンション上がりましたすごく!!
というわけで感想です。ネタバレしますよー。

開演前に二回流れたアナウンスは、どちらも再演で死神リュークを演じる石井一孝さんがやってました。リューク調で(笑)。「場内は飲食禁止です。俺だってさっきからリンゴ食べたくてたまらないけど我慢してるんだよ!!」とか「撮影・録音は禁止です。もしそんな行為が見つかったら、うちの夜神があなたの名前をノートに書きます」とか。「うちの夜神」という言葉に、客席のあちこちから笑い声がしてましたよ(笑)。二回めのアナウンスでは「うちの月」になってましたね! カズさん楽しんでましたねー。再演ですごく楽しみなのが、このカズさんのリューク。鋼太郎さんのリュークも大好きでしたけど、歌の上手いカズさんのリュークも本当に楽しみ! コンサートのトークでネタにもされてましたけど、カズさんは割とお顔がリューク寄りな方なので、似合うと思うんですよ!(笑)
一曲目は、厳かな雰囲気で「レクイエム」が。これ、本当に美しい曲だなとあらためて思いました。その後は、若干の台詞も交えながら、それぞれのキャラの歌が次々と。浦井健治くんの月! 柿澤勇人くんの月! それが同じ舞台上で一曲の歌の中で同時に聴けて観られるこの幸せ!! 比べてみると本当にタイプの違う役者さんなんですが、どちらも私は大好きです。浦井くんの方が全般的に動きが多くて、しかも大きいですね(笑)。手脚長いから本当にかっこいい! しかも浦井くんの目つきが完全に月になってて、「ああ、この前まで『ビッグ・フィッシュ』で堅物な青年役だったのにー!」と思いました。柿澤くんの月も、冷たさと熱が同居した独特な感じがすごく好き。小池徹平くんは髪もきっちり整えてスーツ着てるのに、歌い出すと完全にLの姿勢。猫背になってて、歩き方も目つきもすっかりL。ああ、前回の舞台が懐かしい! 早く再演が観たくなってしまいますね。
そして、トークのコーナーになると、浦井くん柿澤くん徹平くんの仲の良さと関係性にほんわかします(笑)。前回の舞台を観てない方のためにと「デスノート」という作品の説明をすることになったのですが、先陣切って話し始めた浦井くんが噛み噛みで(笑)、「もうさー、健ちゃん、率先して話し始めたんだからちゃんと言ってよ」と徹平くんに怒られるという(笑)。たぶん足元にあらすじ書いた紙が貼ってあったんでしょうけど、えらい勢いで噛んでましたよ浦井くん(笑)。前回の舞台の振り返りで、月はWキャストだけどLはシングルだったから大変だったよねという話もありました。浦井くんは徹平くんに喉のケアをする薬やら何やらを差し入れして励まし、柿澤くんは「頑張れよっ!(ポン、と背中を叩く)」という感じだったそうですが、それぞれのキャラの出た励まし方ですね(笑)。物理的な励ましがなかったかのように言われた柿澤くんが拗ねて「いいよ、じゃあ次は俺も薬差し入れるよ!」と言ってましたけど(笑)。
柿澤くんといえば、月がFBI捜査官を殺すシーンの再現で、柿澤くんが捜査官やってましたね! コート着てアタッシュケース提げて出てきたからまさかと思ったら、浦井くんが「ハリー・ベル捜査官!」って呼びかけて。でも、振り返った柿澤くんが「え、俺? ちゃうちゃう」って手を振って、そしたら浦井くんも「ちゃうちゃう」って手を振り始めて、しばらく二人でわちゃわちゃしてて(笑)。私、あのシーンすごく好きなのに、再演でこのわちゃわちゃを思い出して笑っちゃったらどうしてくれるんですか!(笑) ひとしきりわちゃわちゃした後、浦井くんが月の歌詞を歌い出したんですが、その横でアタッシュケース抱えた柿澤くんが「あーやれやれ」とか「こいつなー、しょーがねーよなー」って顔してるのがまたおかしくて! でも、最後はちゃんと電車に向かって走っていきましたね、自殺してましたね!

濱田めぐみさんと石井一孝さんによるレムとリュークのデュエット「哀れな人間」は、聴いててものすごくテンションあがりました! むしろ上がりすぎて、心拍数がやばかったくらい(笑)。やっぱり濱田さんの歌声大好きだなあ、そしてカズさんと相性いいなあ! もう、再演でこの2人の死神が楽しみすぎて、今からわくわくが止まりませんよ! カズさんはまだ演出をつけてもらえてないので独自解釈のもとにリュークの歌を歌ったそうですが、その路線で全然問題ないと思います!
今回、韓国版でリュークを演じたカン・ホンソクさんがゲストでいらっしゃってたんですが、この方のリュークもとても素敵そうでした。パワーのある声、でもチャーミングでどこか可愛い(笑)。リュークの歌を歌う前に、ものすごい低音で「ふふふふふ…」と笑い声を響かせてたのに、ひょいっと上手から姿を現したときには「リュークだよ❤」って(笑)。韓国語はさっぱりわからないんですけど、やっぱりちょいちょい日本語と発音似てるんですね、「キラ」を歌ってくださったんですが、なんとなくわかるという(笑)。韓国版の舞台も観てみたくなりました。しかしホンソクさん、徹平くんと同い年かー…いや、徹平くんが若すぎるんだ、可愛すぎるんだ!!
唯月ふうかちゃんの「恋する覚悟」も、ひさしぶりに生で聴けて幸せでした! ああ、やっぱりふうかちゃん可愛い、可愛すぎる!!去年の事故のときはかなり本気で心配してしまったんですが、すっかり大丈夫みたいでほっとしました。ふうかちゃんの後ろでWリュークがコーラスしながら踊ってましたが、カズさんが最後サタデーナイトフィーバーなキメポーズとってましたね(笑)。「天使にラブソングを」の汗っかきエディが降臨したかと思った!
 濱田さんとふうかちゃんのトークも和みましたねー、「いつもミサの傍にはレムがいるので、今回コンサートだから一人で歌うことになって、思わず『え、レム? レムどこ!?』と目でレムを探しました」とか、「レムの歌を歌うときはレムにならないと歌えないので、目の前でミサが泣いてるのを見ても『目から水が流れてるな、そうか、これがいわゆる涙というやつか』と思って見てた」とか。前回の公演中は舞台上以外でも常に濱田さんはふうかちゃんの傍にレムのように寄り添っていたそうで、そうやってあのミサとレムの関係性は作られてたんだなと。いやちょっとそんな舞台袖の二人を覗いてみたいんですけど私!

どの曲をとっても、耳も目も幸せになれるコンサートでした。ああ、再演が本当に本当に楽しみです! 台湾ツアーもあるそうですが…ええと、それはさすがに行けるかどうかわからない…東京公演、頑張ってチケット取りますよ!

ビッグ・フィッシュ!

2017 - 03/01 [Wed] - 01:28

こちらも観てから若干日が経ってしまいましたが、ミュージカル「ビッグ・フィッシュ」を観ました。日生劇場にて。
ティム・バートンが監督した映画「ビッグ・フィッシュ」がもともと大好きなんです。そもそもティム・バートンの映画が好きで、だからこの映画も映画館に観に行って。いつものティム映画より現実パートがかなりしっかりしてるなあとは思いましたが、それでもいつもの通りに色鮮やかで、荒唐無稽で、ファンタジックで、ちょっと悪趣味で、「うんうん、やっぱりティム映画だなあ」という気分で観てたんですが…ラストが! ウィルが父親に向かって物語を語り出した途端、なんかもう自分でもなぜかわからないくらい、泣けてきてしまって。ハンカチが間に合わないくらいの勢いでどばっと涙が出たのを覚えてます。画的にはむしろ明るく楽しいシーンなんですが、もうとにかく泣けて泣けて。だから、その映画がミュージカルになって、日本版が上演になると聞いたときには素直に嬉しかったです。しかも演出が白井晃さん。そしてウィル役が浦井健治くん! これはもう絶対観なくちゃとはりきって、わくわくしながら劇場に行きました。映画とは若干違う部分もありつつ、でもあの世界観を大事にした良作ミュージカルでした。映画と同じ場所でやっぱり泣いてしまいましたよ。
というわけで感想です。ネタバレしますよー。

エドワード・ブルームは皆の人気者。明るくて楽しくて、周りの人に様々な話を語って聞かせるのが大好き。彼が語るのは、彼自身についての物語。子供時代に魔女に自分の死にざまを見せられたこと、学校一の人気者だったこと、巨人の友達がいたこと、人魚に泳ぎを教わったこと、一目惚れした女の子のことを知るためにサーカスで三年も働いたこと、戦争で将軍の暗殺を阻止したこと、今まで誰も釣り上げられなかった大きな大きな魚を釣ったこと……けれど、息子のウィルには、いつしか彼の話す物語が信じられなくなっていました。だって、エドワードの話すことは、どれもこれもありえない話ばかり。自分自身を主役にして、夢はあるけど突飛すぎる話を語ってるだけ。実際は全然たいしたことのない自分をすごい人間に見せるために嘘を並べているだけなんじゃないだろうか? 父親が本当は一体どんな人間なのか、ウィルにはわからなかったのです。
けれどある日、エドワードががんであることがわかります。助かる見込みはなし、余命いくばくもない父親のもとに身重の妻ジョセフィーヌとともに戻ったウィルは、やがては遺品となるであろう父の持ち物の整理を始め――そして、父がこれまで決して語ることがなかった一つの物語を見つけることになります。それは父が語ってきたどの物語よりも素晴らしい偉業、なのに父がそれを語らなかったことには理由があったのです……――。

エドワード役は川平慈英さん。似合ってましたね! 明るく楽しいエドワード。誰より歌い誰より動くのにずっと元気一杯! 年を取ってからのシーンでは歩き方や立ち方にも気を遣って老人らしく見せていましたが、シーンが若い頃に戻ると頭にかぶせていた白髪をぱっと取ってあっという間に若返る(笑)。まさにはまり役。エドワードが幼い頃のウィルに語る台詞がとても素敵でしたね、「目の前にある葉っぱや石ころの一つ一つに物語がある」って。自分の周りにあるありとあらゆるもののなかに物語を見出して、そしてその物語のヒーローになること。本当に、それこそが現実を生き抜く力なのかもしれません。まあ、自分の父親がエドワードみたいだったら本気で虚言癖を疑うかもしれませんが(笑)、でもエドワードが語る物語はどれも魅力的で夢があって素敵ですよね。映画でも大好きだった、一面の水仙の花の中でのプロポーズシーンなんて、特に! 舞台でもちゃんと一面の水仙を見せてくれて、感動しました。綺麗ですよねえ、本当に。
ウィル役の浦井健治くんは、今回は生真面目な青年役。自由奔放な父親が反面教師となってしまって、とても現実的な思考の持ち主に育ったウィル。冒頭、浦井くんが語りをしながら舞台に上がってきた瞬間にもうちょっとうるっとなったくらいには、私この「ビッグ・フィッシュ」という作品が大好きみたいです。ひさしぶりにミュージカルで浦井くんを観られた嬉しさもあったと思いますけどね。ストレートプレイで観る浦井くんも好きですけど、やっぱりミュージカルは格別! 特に「Stranger」の歌が素敵でした、前に浦井くんのソロコンサートで聴いたときからいい歌だなと思ってましたが、浦井くんの高く澄んだのびやかな歌声にぴったりですね。エドワードの話の中身に「ありえない」とか「それはどうでもいい」とかツッコミをいれるのも楽しかったです。西部劇のシーンは唯一ウィルがエドワードの夢物語の中に登場するところでしたが、ここのシーン大好き! 西部劇の格好で踊る浦井くんも、法廷で黒の法衣着てる浦井くんも素敵すぎる!! やっぱり手脚長くてかっこいいんだよなあ、この人。そして、エドワードが死ぬ間際に、彼の死にざまを物語にしてあげるシーンは、本当にねえ…映画と同じく、曲調は明るく楽しげなんです。でも、とにかく泣ける。「ありえない」のひと言で父親の語る物語を切って捨てていた彼が、父親の語ってきた物語の続きを、結末を、語ってるんです。その物語の中には、今まで父親が語ってきた物語に出てきた全ての人々が出ている。父親の物語の全てを受けて、最高の形で物語を終わらせてあげる。この世にこれ以上素晴らしい物語なんてないと思えるような物語。このシーンで、お医者さんが枕を抱いてくるくると踊るのがすごく好きでした。瀕死のエドワードが急に元気になってむっくり起き上がったことよりも、今にも泣きそうだったウィルが笑顔で語り出したことよりも、あのお医者さんのくるくるダンスがあの場面をとてもファンタジックなものに見せてくれて、「ああこれは物語で、現実ではないんだ」とわかって。全てを語り終えて、「どんな風に終わるかについての話は、これでおしまい」と言ってうつむいたウィルの姿は悲しかったなあ…でも、その後のお葬式のシーンは、とても温かくて優しくて。現実と虚構がいい按配で同居していて、映画の中でも大好きなシーンでした。

エドワードの奥さんのサンドラ役、霧矢大夢さんは、私は初めて観る方。サンドラ役が似合ってましたね、エドワードが何をしてもどーんと受け止めてくれそう。川平さんとの夫婦役が何の違和感もなくて、素敵な奥さんでした。エドワードの語る話に出てくる美人は皆サンドラの顔をしているというくだりも良かったですね(笑)。エドワードとサンドラの出会いのシーンは、映画では時が止まって、空中に飛び散ったまま静止したポップコーンをエドワードがかき分けるとぱらぱらと落ちるのがとても素敵でしたが、舞台ではさすがにそれはなかったですねえ。代わりに、サンドラがサーカスのオーディションを受けにきたことになってて。このシーンのサンドラが歌う「アラバマの子羊」は、ダンスも歌もすごく可愛かったですね! 霧矢さん、えっと、宝塚では男役のトップスターだった方ですよね…? 何なんですかあの可愛らしさ(笑)! エドワードがもうすぐ死ぬということがわかってからの、「屋根はいらない」も素敵な歌でした。
ジョセフィーヌ役の赤根那奈ちゃんは、可愛くて美しい。「1789」や「サンセット大通り」で観たことがありましたが、歌も上手くて大好きな女優さんです。西部劇のシーンでちょっと色っぽい格好になったときに、「おおっ」と思いました(笑)。あのシーンは全般的に皆さん楽しそうで良いですね。
エドワードの幼馴染のドン役の藤井隆さんは、やっぱり面白い人(笑)。「魔女フェチ野郎! 魔女フェチ野郎のコンコンチキ! コンソメスープ!」がお気に入りでした(笑)。このお芝居、脇役の方はちょいちょい色んな役で出てくるので、それを探すのも楽しかったです。暗殺者の藤井さん面白かった!
魔女役のJKimさん、サーカスの団長役のROLLYさんはいい存在感。ジェニー・ヒル役の鈴木蘭々さんは可愛らしかったですね。映画と違って、アシュトンの町とスペクターがごっちゃになってるので、ジェニーがプロムクイーンになっててびっくり(笑)。でもこれは、映画の設定の方が私は好きでした。エドワードがアシュトンの町を救ったことを話さなかった理由が彼女を泣かせたからだというのは素敵でしたけど。
ヤング・ウィル役はWキャストでしたが、私が観た回は鈴木福くんでした。福くん、テレビで見るまんまだ!(笑)。そして、福くんの顔の大きさにびっくり…浦井くんも川平さんも顔小っちゃいですけど、福くんたら2人とそんなに顔の大きさ変わらないのね(笑)。カーテンコールで浦井くんが福くんにすごく優しくしてて、微笑ましかったです。
あと、忘れちゃいけない巨人のカール役、深水元基さん! カールが出てきた瞬間、「わあっ!」て声を上げそうになりました。すごい! 本当に巨人になってた! 大道芸人とかサーカスの人が使う長足使って、本当に三メートルくらいの人になってた!! すごいインパクトでした。でも、舞台版だとカールはとても頭のいい人なんですね。最終的にウォール街で働いてた! 映画に出てきた詩人の彼と役割がかぶってるのかな?

私が観た回は、浦井くんファンクラブのアフタートークイベントの日だったので、終演後は浦井教授のオープンキャンパス(笑)に参加してきました。詳しい内容はファンクラブイベントなので書けませんが、楽しかったです。ゲストをお迎えして、珍しく浦井くんが司会役で。でもなにせ浦井くんなので、「え、まだ話終わってないのでは?」というタイミングで「はい、次!」と話題が切り替わっていくという…いえ、とても面白かったし楽しかったですよ(笑)。だけど浦井くん、司会なのをいいことに、自分のことはほとんど話さなかった気が…いやまあ、いいんですけど。ゲストさんと浦井くんのやりとりが温かくて微笑ましくて、役者さん同士の仲の良さを感じました。そういう関係性があるからこその舞台なんでしょうね。

「ビッグ・フィッシュ」、映画版も舞台版も、どちらもオススメですよ! 再演したらまた観たいです。映画はDVD持ってるからいつでも観られるけど、舞台は公演がない限り観られないですからねー。

ふらーんけんしゅたーいん!

2017 - 02/23 [Thu] - 01:48

もうだいぶ時間が経ってしまいましたが、ミュージカル「フランケンシュタイン」を観ました。日生劇場にて。
もとは韓国のオリジナルミュージカル。その日本初演です。韓国ミュージカルの日本版というと、これまでにも「シャーロックホームズ」とか「ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ」とか「ブラック・メリーポピンズ」を観たことがあったんですが(ブラメリはDVDですけど)、どれも楽曲が良くて素晴らしい出来だったので、今回もとても期待していました。しかもフランケンシュタイン役は中川晃教くんと柿澤勇人くんのWキャスト、怪物役は加藤和樹くんと小西遼生くんのWキャスト! 歌上手い&イケメンのWキャストですよ!! 組み合わせは問わないけどとにかく全員観たくて、でもスケジュールの関係で4人観ようと思ったら1日で昼夜公演観るしかなくてですね…はい、観ましたとも、昼夜「フランケンシュタイン」。どっぷり浸ってきましたとも作品世界に! 昼公演が中川くん&小西くんの組み合わせ、夜公演が柿澤くんと加藤くんの組み合わせでした。
で、これがまたすごーく良かったんですよー! 演出が板垣さんだったので、本気で「DVD化しないかなー!!」と叫びたくなったくらい。いやこれ映像に残そうよ!! ドラマティックな楽曲、主要キャスト全員が2役やるという大胆な構成、そして大変腐女子向けな耽美な雰囲気(笑)!! いやあの、先行予約特典の写真集からして原作とは似ても似つかない腐女子向けな雰囲気だったので、「あー、そーゆー感じで売るんだなー」と思ってたら、確かに全力でそっち方面だった! まあでも、そっち方面抜きにしても、大変私好みな作品で。せめてCD欲しいなー、大好き。再演したら絶対観る!
というわけで、感想です。ネタバレしますよー。

舞台は19世紀初頭。軍医のアンリ・デュプレは、敵兵の治療をしようとしたところを咎められ、処刑されそうになります。そこに現れたのがビクター・フランケンシュタイン、優秀な科学者である彼はアンリを助け、代わりにアンリに自分の研究を手伝うよう命じます。ビクターが行っていたのは死体の蘇生術、死んだ兵士の死体を蘇らせる実験を行っているというのです。けれど戦争はそれからすぐに終結し、ビクターはアンリと執事のルンゲを伴って故郷へ戻ることになりました。そこでもビクターは実験を続けようとしますが、死体がごろごろ転がっている戦場とは違い、新鮮な死体が手に入らず、実験は一向に進みません。じゃあ葬儀屋から新鮮な死体を手に入れればいいんじゃないかという話になったのですが、それがいけませんでした。金に目がくらんだ葬儀屋は、なんと自分で人を殺してビクターに差し出してきたのです。怒ったビクターは思わず傍にあった石で葬儀屋を殴り殺してしまいました。このままではビクターは人殺しとして裁かれることになります。が、そんなビクターをアンリはかばい、全ての罪をかぶって処刑されてしまいました。悲嘆に暮れたビクターは、アンリの首を処刑場から持ち帰り、己のこれまでの研究の全てを注ぎ込んで彼を蘇らせようとします。轟く雷鳴、恐ろしいほどの稲光に照らされた実験室の中、再び動き出したアンリ。けれどそれはもはやアンリではありませんでした。アンリの記憶を失い、ただの怪物となったその生き物は、ビクターに襲いかかり、ルンゲを噛み殺して逃走してしまうのでした。
そして三年後。ビクターは、幼馴染のジュリアと結婚し、平和な時を過ごしていたビクターの前に、再びあの怪物が姿を現します。言葉など喋れなかったはずの怪物は、かつてのアンリのような知性ある話し方をするようになっていました。が、その目は暗く燃え、ビクターを冷たく睨みつけたまま。怪物は、この三年の間に自分に何があったのかを語り始めます。自分がどれだけの悪意にさらされ、どれだけの裏切りにあってきたのかを。そして怪物は、ビクターから全てを奪い去るべく、恐ろしい復讐を始めるのでした……――。

いつも思うことですが、Wキャストって面白いですね。全然個性の違う役者さんが、全然違う役作りで、同じ役を演じてみせる。同じシーンなのに、伝わってくる感情にはどこか違いがあって。同じ日に立て続けに観たからか、今回は特にキャストによる違いが分かった気がします。
中川くんのビクターは、とても繊細で純粋。子供の頃から生命の神秘に魅せられて、それが神の領域とわかっていても手をのばしてしまう。だからアンリが死んだとき、迷わず彼を蘇らせることを選ぶ。なぜって、彼にはそのための機材も理論もあったから。対して、柿澤くんのビクターは、同じく繊細だけど頑なで、どこかが壊れてる感じがする。紙一重感があるんですよね、天才であるがゆえに狂気の領域に足を踏み入れちゃってるような。アンリが蘇ったときの両ビクターの反応が全然違ってたのがひどく印象的でした。中川ビクターはアンリが生き返ったことを純粋に喜んでいるように見えたんですが、柿澤ビクターはアンリが生き返った喜びよりも実験が成功したという歓喜に打ち震えてるような感じで、ちょっとイッちゃった感があった。どちらのビクターも、私は大好きでした。頭が良すぎて、他の子供とは違っていて、だからこそ孤独で、でも彼は彼なりにこの世界に良いものをもたらそうとしていたんじゃないかなと。死は無慈悲で、残された者にとってもひどく残酷な出来事。大事なものをただただ取り戻したい一心で、ビクターは死者を蘇らせようとしていたはず。彼のお母さん、ジュリアが大事にしていた仔犬、そして親友だったアンリ。誰一人きちんと戻ってくることはなかったけれど、それでも死を生に転化させようとした彼の望みは誰が望んだっておかしくないものだったはず。
それにしても中川くんは、観る度「天才だなこの人…」と思います。なんて素晴らしい声! 「偉大な生命創造の歴史が始まる」を彼が歌い上げたとき、客席が割れんばかりの拍手でいっぱいになって、後ろの方から「ホウホーウ!」って歓声があがりました。今まで私、「いやいやジャパニーズなんだから、『ホーウ!』とか『ブラボー!』とか声上げるのはちょっと…」と思ってたんですが、この瞬間は私も胸の中で「ホーウ!!」って叫んでた! 肌がびりびりするくらい、あの歌声で感動した! ホウホーウ!! 
で、柿澤くんの歌声もまた、素晴らしくて! あれだけ歌って、全く揺らがない! ぶれない!! まだ若いのになんて安定感!! 素晴らしく厚みのある声が、感情と共にどーんと真正面から攻めてくる。柿澤くんの声も大好き。うん、CD出そうよこのミュージカル!! アッキーの声もカッキーの声もずっと聴いていたい。
そんでもって、アッキーもカッキーも、二幕ではビクターだけでなく、怪物をえらい目に遭わせる闘技場の主人ジャックも演じてたわけですが、このジャックがまたビクターと全然違う役で。しかも2人とも役作りが違ってて。中川くんのジャックは、なんか可愛いんですよ。なんとなくまるっとちまっとした感じで。奥さんのエヴァとの関係も、なんかこう、きゃっきゃした感じで。なのに、そんな可愛い人が、ゴルフクラブで怪物の顔をがんがん殴るのが怖い。対して、柿澤くんのジャックは、だいぶお下品(笑)。下衆い!! そして怖い!! 全般的に、芝居は柿澤くんの方が遊び心満載なんですよね。小ネタをばんばん入れてくる感じで。しかも時折底冷えするような瞳をするものだから、尋常じゃなく怖い。私としては、ジャックの演技は柿澤くんの方が好みだったかも(笑)。
遊び心といえば、アドリブも中川くんと柿澤くんで結構違ってましたね。戦いで腕を失った敵将に腕をくっつけてやれと言ってきた将軍に向かってビクターが「質問ですか、それとも命令ですか?」と返した台詞を、その後ルンゲやアンリが真似するくだりがあるんですが、ルンゲが「質問ですか、それとも命令ですか」とビクターに向かって言ったとき、中川ビクターは無視して去っていくんですが、柿澤ビクターは「引っ叩かれたいんですか」と返してましたね(笑)。そしてそれに向かって「愛されたいんです!」と返すルンゲが最高でした(笑)。ルンゲの名案に喜んだビクターがルンゲにキスをするシーンでも、中川ビクターはちゅちゅちゅっと小鳥のようなキスを連続でしてたのに対し、柿澤ビクターはまさかのお酒口移し(笑)! そういえばこのシーンでは、小西アンリもルンゲにキスしてましたねえ、酒場の支払い押し付けたとき(笑)。加藤アンリは、ルンゲがそのとき遠くにいたもんだから微笑んだだけでしたけど。この辺は全部アドリブだったんでしょうね。

アンリ役Wキャストの小西くんと加藤くんも素敵でした。長身イケメンが露出度の高い格好をしてくれるのは、大変眼福ですね(笑)。でも、逃げ出した怪物が最低限の布を腰にまとっただけ+ビクターのコートという格好だったときは、「変態だ…」と思ってしまいました(笑)。冒頭、アンリが怪物となって甦るシーンでは、小西くんの痙攣っぷりがものすごくて、ちょっと怖かったです。痙攣しながら漏れる声が本当に人間のものとは思えないようなものになってて、すごかった! 
小西アンリは、ビクターの代わりに処刑される直前に歌う「君の夢の中で」がとても良かったです。この歌、アンリがビクターへの想いを歌う歌なんですが、ええと、歌詞の中にばっちり「君の夢見る瞳に恋をした」ってあるんですが…恋ですか、そうですか、恋…。まあそれはともかく、歌の盛り上がりのところを歌い上げた後、小西アンリが感極まったように一度口をつぐんだところで、ものすごく胸にくるものがありました。ああこの人はこれだけの想いをビクターに抱いていたからこそ、迷わず身代わりを買って出たのだなと。家族のいなかったアンリにとって、ビクターは親友であり、家族の代わりでもあり、そして共に夢を追いかける存在だったわけで。たとえ自分が死んでもビクターの夢の中で生き続けられるならかまわない、と歌うアンリの姿が健気で美しくて。でもアンリは、ビクターが自分を実験に使う可能性を考えてなかったのでしょうか。アンリくらい頭が良ければ、たぶんその可能性も考えていたはず。ビクターの役に立てるならいいというくらいに思っていたのでしょうね。まさか蘇った自分が全ての記憶を失って怪物と化すとは予想していなかったのでしょう。悲劇だなあ…。
加藤アンリは、怪物になった後、闘技場でカトリーヌと心を通わせるシーンがすごく好きでした。悪意渦巻く闇の闘技場で、唯一怪物と友達になってくれたカトリーヌ。けれどカトリーヌは自由になりたい一心で怪物を裏切り、彼の飲み水に毒を盛ってしまう。カトリーヌが差し出した水を受け取る怪物の、子供みたいにカトリーヌを信じ切った笑顔が胸に痛かった!! 二幕は怪物に感情移入しまくって観ていたもので、その後、カトリーヌの裏切りを知った怪物が、「昨夜初めて夢を見た、誰かに抱きしめられる夢」と歌うところなんてもう泣けて泣けて。可哀想すぎるよ怪物!! でも怪物、さすがもともとはアンリというか、いざ復讐始めるとものすごく知能犯…ステファンの死体の傍に気絶させたエレンとステファンの財産目録を置いてみたり、兵隊の一人に変装してみたり、ビクターから全てを奪うためとはいえ色々手口が巧妙すぎませんか(笑)。でも、知性を得た怪物がビクターの前に現れたときの冷たい瞳と立ち姿のかっこよさにはかなりくらくらしました。ああ、本当に、小西くんも加藤くんもいいキャスティングでしたよ。美しかった!

ビクターの婚約者のジュリアと闘技場のカトリーヌを演じた音月桂ちゃんは、生で観るのは「十二夜」以来二度目かな? 優しく美しいジュリアよりもカトリーヌの方が断然良かった(笑)。典型的な良い子ヒロインなジュリアに比べると、優しく愚かなカトリーヌは役柄的な美味しさもありますけどね。怪物と2人で「熊ー!」「熊、好きー?」ってやってるシーンが微笑ましかったなあ…だからこそ、カトリーヌが怪物に毒を盛るシーンや、その後の命乞いのシーンが辛かった。辛かったですよ本当に!
ビクターの姉のエレンと闇の闘技場の女主人エヴァを演じたのは濱田めぐみさん。こちらも、エヴァの方が断然私の好み(笑)。やっぱり濱田さんは、優しくたおやかな女性よりも、エヴァのような強い女性の方が似合う気が。エヴァが闘技場で歌うシーン、かっこよかったなあ! あの瞬間、劇場中が濱田さんの声で赤く染め上げられた気がしましたよ。でも、エレンが処刑された後、ビクターが子供時代を回想するシーンでのエレンにはすごく泣かされました。誰よりもビクターのことを愛してくれていたのが彼女だったんだなということがよくわかって、でも回想の中のエレンがあまりにも優しく美しいがゆえに、そんな彼女が永遠に失われたことが本当に悲しくて。
そして、ビクターの執事のルンゲと闘技場の…ええと、マスコットキャラ的なイゴールを演じた鈴木壮麻さん。ルンゲ楽しかったですねえ、ビクターに作ってあげる夕飯は毎回アドリブで変わってたのでしょうか。私が観たときは、少なくとも昼公演と夜公演で全然違うメニューを言ってました。ビクターの傍に長いこと仕えてるのに全然愛してもらえないと、アンリにビクターに気に入ってもらうための秘訣を尋ねるシーンが面白かったです。イゴールの方は…ええとあの、まずその姿形にびっくりでしたよ。壮麻さんの形してない! ていうか頭に何乗せてるの、マヨネーズ!? 中川ジャックの退場時に、ステッキにまたがったジャックがイゴールに「乗れ!」と言って、2人で魔法の箒よろしくステッキにまたがってぴょんぴょん去っていく姿がとても可愛かったです。公演プログラムの壮麻さんのページは見開きで笑えますね、素敵ジェントルマンのルンゲと、親指くわえて物思いに耽るイゴールが同時に見られます(笑)。

ああ本当にこれ、再演してほしいなあ! キャストはそのまま据え置きでも嬉しいし、新キャストで観てもこれなら面白そう。大好きなミュージカルがまた一つ増えました。観に行って良かったです。

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プロフィール

水瀬桂子

Author:水瀬桂子
水瀬桂子。
1月21日生まれ。水瓶座のO型。
趣味は観劇、映画鑑賞、読書。旅に出るのも好きです。
おいしいものを食べて、素敵な物語に接していられれば、この上なく幸せです。
三笠書房f-Clan文庫さんより、『妓楼には鍵の姫が住まう-死人視の男-』『妓楼には鍵の姫が住まう-黄泉がえりの人形-』が発売中です。

なお、「水瀬桂子」は「渡瀬桂子」と同一人物です。渡瀬桂子名義の近刊に『少年魔法人形 キスからはじまる契約魔法』『ある日、月の夜に。-わがままな魔女と人狼の騎士-』(ともに一迅社文庫アイリスさんより)があります。水瀬名義は、f-Clan文庫さんが初めてです。こちらは、より趣味っぽい感じのもの用になりそうな予感…。

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